子どものアトピー発症は横ばい?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
毎年、実施されている文部科学省の学校保健統計の昨年度の速報が発表されたようです。
          
        
●懸念される視力の低下、視力1.0未満の小学生が過去最高に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160222-00010002-benesseks-life
         
裸眼視力1.0未満の小学生の割合は30.97%で、過去最高となったことが、文部科学省の2015(平成27)年度「学校保健統計」(速報)でわかりました。子ども全体では、身長は横ばい傾向にあるものの、体重は減少傾向を続けており、現代っ子はスリムになっていることがうかがえます。むし歯なども、保護者世代と比べると、格段に少なくなっています。
        
現在の子どもたちの平均的な発育状況を見ると、身長は、小学6年生男子が145.2センチ(前年度比0.1センチ増)、同女子が146.7センチ(同0.1センチ減)、中学3年生男子が165.1センチ(前年度同じ)、同女子が156.5センチ(前年度比0.1センチ増)、高校3年生男子が170.7センチ(前年度同じ)、同女子が157.9センチ(前年度同じ)で、横ばい傾向となっています。
これに対して体重は、小6男子が38.2キロ(前年度比0.2キロ減)、同女子が38.8キロ(同0.2キロ減)、中3男子が53.9キロ(前年度同じ)、同女子が49.9キロ(前年度比0.1キロ減)、高3男子が62.5キロ(同0.1キロ減)、同女子が53.0キロ(同0.1キロ増)で、逆に最近ではほぼ減少傾向を示しています。身長は変わらずとも、体重は減少しているということで、現在の子どもたちはよりスマートになっているようです。肥満傾向の子どもの割合も、年齢によるばらつきはあるものの、ほぼ減少傾向にあります。
一方、懸念されるのが、視力の低下です。裸眼視力1.0未満の子どもの割合は、幼稚園児が26.82%、小学生が30.97%、中学生が54.05%、高校生が63.79%で、小学生では過去最高を記録しました。
逆に少なくなっているのが、むし歯です。保護者世代に当たる30年前の1985(昭和60)年度当時と比較すると、むし歯がある子どもの割合は、小学生が50.76%(85<同60>年度は91.36%)、中学生が40.49%(同92.34%)、高校生が52.49%(同94.29%)で、高校生では過去最低を記録しました。食後の歯磨き指導や、家庭での習慣付けなどが、効果を上げているようです。情報化社会の進展などに伴い、視力の低下傾向という問題はあるものの、むし歯をはじめとして、子どもたちの疾病は確実に減少していると言ってよいでしょう。
         
視力低下の次に気になるのが、「ぜん息」の子どもの割合です。2011~13(平成23~25)年ごろにかけてピークとなり、そのまま高止まり状態を続けています。2015(平成27)年度と保護者世代当時の1985(昭和60)年度を比べると、小学生は3.95%(85<昭和60>年度は0.93%)、中学生は3.00%(同0.67%)、高校生は1.93%(同0.24%)と、大幅に増加しているのがわかります。またアトピー性皮膚炎は、小学生と中学生でほぼ横ばい状態ですが、高校生では減少傾向にあり、2015(平成27)年度は2.05%で過去最低となりました。
この他、2015(平成27)年度を最後に、座高測定と寄生虫卵検査が廃止となります。座高はデータ活用の例がほとんどないこと、測定に時間がかかることなどから、16(同28)年度以降は検査項目から除外されます。同様に寄生虫卵検査も、衛生環境の改善により役割を終えたと判断されました。2016(平成28)年度からは、スポーツのし過ぎによる関節などの変形、運動不足による体の硬化などを見つけるための検査が導入されることになっています。
       
        
※学校保健統計調査–平成27年度(速報)の結果の概要
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/1365985.htm
         
            
記事にあるように、アトピー性皮膚炎の患者数は、全体で横ばい、高校生では減少傾向にあるようです。
減少した原因は定かではありませんが、アトピー性皮膚炎そのものが知れ渡り、特に子どもを持つ家庭において、気を付けることが増えてきたことも関係しているのでしょう。
ただ、子どものアトピー性皮膚炎は減少傾向にありますが、成人から発症するパターンのアトピー性皮膚炎は増加しているようにも思えます。
アトピー性皮膚炎の原因は、多岐にわたりますが、アレルギー的な要因が強い子どものアトピーと、皮膚機能の要因が強く関わる成人のアトピー性皮膚炎は、原因そのものが異なることが多く、私たちの生活環境内の要因は、皮膚機能を原因とするアトピー性皮膚炎を増加させる状況にあるのかもしれませんね。

                       
おまけ★★★★東のつぶやき

 

アトピー性皮膚炎とは関係ありませんが、視力の低下は増加、虫歯は減少、これも生活環境の変化からくるように思います。
ゲームやパソコンの利用時間が増えている今の時代、視力が低下しやすい状況にあり、そして食後の歯磨き習慣が浸透していることが虫歯の低下につながっているのかもしれません。
同じように、環境要因によりアトピー性皮膚炎も影響を受けているなら、現在、行われているエコチル調査から、関連付ける何かが分かるかもしれませんね。