第一子にアレルギーが多い?。

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
海外の研究ですが、アレルギーに関する記事を一つ紹介したいと思います。
         
       
●子宮内で決まっている。第1子にアレルギーが多い理由―米大学が発表
http://www.mag2.com/p/news/148353
         
昔から長男・長女にアレルギーが多いと言いますが、その事実が科学的に証明されました。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』に、米大学の研究チームによる報告が詳しく紹介されています。
          
▼アレルギーは胎児のときに決まり、長男長女に多い
         
昔から、喘息やアトピーなどのアレルギー疾患は長男や長女に多いといわれていました。その真偽のほどは疑問とされていたのですが、これは事実で、アレルギーのなりやすさは生まれる前に決められていることがわかりました。すなわち、第1子は喘息などのアレルギーのリスクが高く、将来アレルギーになるかは母親の子宮にいるときにすでに決定されているそうです。
これは、南カロライナ大学Wilfried Karmaus博士の研究チームが米国胸部学会に報告したもので、ワイト島で生まれた1,200人以上の新生児について調べた結果です。
研究者らは、子供の臍帯血に含まれている免疫グロブリンE(IgE)と呼ばれる抗体の量を測定しました。ちなみに、IgEはアレルギー反応のキーとなる因子であることがわかっています。
その結果、第1子はほかの子供に比べてIgEのレベルが高い傾向があり、そのため成長後にアレルギー反応が出やすいことが予想されました。特に第1子では、ストレスホルモンの分泌に関係したサイトカインで、IgEの産生を調節するIL13の遺伝子の多様性の頻度が高いことがわかりました。
また、誕生順が胎児の分化と成長に影響を与え、遺伝子の多様性に依存した発現が影響されると考えられました。
以上の結果から、喘息やアトピー反応のようなアレルギー性疾患のなりやすさは、妊娠時期にすでにある程度決定されており、その後の人生での病気のなりやすさに影響していると結論されています。
胎児期は、生まれてくる子供が健康に育つかどうかを決める重要な時期です。お腹の中で子供がすくすく育つためには、妊娠中のお母さん自身の健康が大きな課題ということになりますね。
         
            
これはアメリカの研究ですが、アトピー性皮膚炎に限って見てみると、第一子とそれ以降の子どもの発症率の差が目立って大きいというイメージはありません。
もっとも、第一子は一家族に一人しかいませんが、第二子以降は一家族に複数いる可能性があり、その差が顕著に見られていないだけなのかもしれません。
ただ記事中で興味深い点としては、IgEの産生を調節するIL13(インターロイキン13)というサイトカインの遺伝子が多い傾向がある、という点でしょうか。
アレルギー疾患の有無は、アレルギーを作る力、抑える力、このバランスの乱れから生じると考えられています。作る力が強すぎる場合、あるいは作る力は普通でも抑える力が弱い場合、結果的にアレルギーに関わる免疫を多く作ってしまうことになるからです。
そういった点で、第一子が、そのバランスを乱す遺伝子が多いならば、第一子にアレルギーが多い、という傾向があるのも頷けます。
機会があれば、あとぴナビでも第一子とそれ以降の子どものアトピー性皮膚炎の発症率について調査してみたいですね。

                                  
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患は、自己免疫が「強すぎる」から発症する、と言われておることがあるようじゃが、実際には、体の中の働きで、「亢進させる機能」と「抑制する機能」の両方が存在しており、そのどちらかが本来の働きを保てないことで生じることになる。
もちろん「亢進させる機能」が強ければ、自己免疫が強すぎる、ということでも間違いではないのじゃが、「抑制する機能」が低くなっていた場合、これは結果的に「強く」見えただけであり、実際には、「低下」が原因、ということになる。
いずれにせよ、体は「バランス」の中で成り立っておる、ということじゃな。