電子版あとぴナビ2016年2月号より「2月のアトピーケア」(1)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、2月号の記事の中から、「2月のアトピーケア」について紹介いたします。
            
         
●2月のアトピーケアについて
(2016年2月号 あとぴナビ電子版より)
          
真冬の時期ですが、地域によっては、少しずつ春の気配が漂ってきます。
特に今年は暖冬と言われていますので、寒暖の差が日によって大きくなることもあるでしょう。
冬から春の季節に向けたアトピーケアのポイントについて考えてみましょう。
         
■冷えと乾燥対策
      
まず、必要になってくるのは、真冬の時期、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因となりやすい「乾燥」と「冷え」への対策です。
この時期に、これらの対策が十分でなかったり、誤った対策を行っていたりすると、肌の状態を落としやすく、それは春の悪化に直接結び付きやすくなります。
それぞれ、しっかりした対策を忘れないようにしましょう。
        
▼乾燥対策
       
寒い時期、お肌の乾燥が見られる方は、乾燥状態が強くなればなるほど、最も必要な「保水」の対策が十分にできていないケースを見受けます。
これは、保水ができていないことが乾燥状態を悪化させる、ということと、乾燥状態が強ければ保水系アイテムが浸みやすいので十分な「保水」ができていない、という両者が悪循環の輪を形成しているケースが多いようです。
乾燥を抱えている方の多くは、保湿系アイテムとしてオイル分を含んだアイテムを利用されていますが、オイル系アイテムは、肌に「残っている水分の蒸散を防ぐ」効果はあっても、肌に「新たに水分を与える」効果はありません。
元々少ない水分しかない肌に対して、いくらオイル系アイテムで保湿、保護しても、水分量の「減少」は防げるのでしょうが、水分量を「増加」させることは、保湿系アイテムでは難しい、ということです。
そこで、「保水」系のアイテムを上手に使って、まずお肌の「水分量」を増加させ、その後、保湿系アイテム、保護系アイテムを使って、お肌の水分量を「減らさない」ケアを重ねるように意識しましょう。
特に、ステロイド剤やプロトピック軟膏をお使いの方は、基材にワセリンやクリームが使われているため、ある程度の「スキンケア」を薬の使用で同時に行えますが、「保水」が十分できていないことで、かえって皮膚のバリア機能を改善できていないケースを良く見受けます。お薬を使用している方は、その使用の前に、まず「保水」系アイテムを使って、水分を与えるケアを行うようにしましょう。
                 
▼冷え対策
            
アトピー性皮膚炎の症状により、皮膚に掻き壊しが見られている場合、その掻き壊した「状態」を修復するのは自らの「治癒力」です。そして、その修復のためには、さまざな因子を必要とします。そうした因子を肌に「届けてくれる」のは、血液です。
冷えの状態とは、手足が冷たい状態を指しますが、なぜそうした状態が生まれるのかと言うと、熱を運ぶ血流が十分でない、つまり「血流が悪い」ため生じます。
「血流が悪い状態=冷えの状態」、ですので、冷えを感じている場合、皮膚を修復するために必要な因子も、血流が悪いことで不足がちになります。
当然、皮膚が修復されない=バリア機能が低下した状態、ということになりますので、バリア機能の低下が、アトピー性皮膚炎の発症要因、症状の悪化要因につながっていることから考えても、改善の必要が高い「項目」と言えます。
冷えの対策は、一言で言うならば、「血流の悪い状態を改善する」ことにありますので、血管を拡張して血流を良くできる「方法」を選択する必要があります。
そうした「方法」として身近な方法は、運動や入浴と言えるでしょう。
血流が良い状態を「定着」させるためには、そうした血流を改善する行動を反復継続して行っていくことが必要になりますから、多くの方が毎日の生活習慣として行っている「入浴」を取り入れることが手っ取り早く、そして体への継続した影響を与えられることからも適していると言えるでしょう。
先に述べた「乾燥対策」での間違ったポイントが「保湿系アイテムを中心にケアすること(保水が十分でない)」ことにあったとすると、冷え対策の間違ったポイントは「入浴温度が高い」ということにあります。
入浴温度が高いと、その熱を深部に受け入れまいとする体の働きから却って血流を悪くしたり、皮膚表面に熱を持つことから熱を冷ますため角質層が水分蒸散量を増加させ、そのことで皮膚が乾燥しやすくなるなど、「アトピー性皮膚炎の方が行う入浴」としては、不適切であるといえます。
入浴温度や回数、入浴方法に関しては、お肌の状況、体調などにより異なりますので「自分の適切な入浴」をお知りになりたい方、確認されたい方は、お気軽にご相談ください。
         
         
まず今日は、乾燥対策、冷え対策について述べました。
アトピー性皮膚炎の方の、根本的な対策を必要とする素因とは、「バリア機能の維持」です。
バリア機能に大きく関わる因子が、「冷え」と「乾燥」ですので、しっかり対策を行うように心がけましょう。
明日は、他の要因について見てみましょう。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

今週の後半は、気温が高くなる予報が出ています。
外気温の変動は、乾燥と冷えにも影響を与えますので、気温の変動にはしっかり注意しておくようにしましょう。