【閑話休題】肺の中も常在菌?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
腸内環境で、常在菌の分布が大切なことは、良く知られていると思うけど、肺の中も同じ状態にあるらしいね。
         
          
●「腸内フローラ」ならぬ「肺内フローラ」まで重要か、COPDやぜんそくの背景にも
https://www.mededge.jp/a/resp/18511
         
このところ、「腸内細菌」が注目されている。肥満につながったり、病気につながったり、腸の中の細菌の集まり次第で変化していく。
腸内細菌ならぬ「肺内細菌」まで重要かもしれないとこのたび報告されている。
             
■「ディスバイオシス」を起こす
         
米国ミシガン大学の研究グループがこの1、2年で続々と研究報告をしているものだ。口から入って肺に至る気道に存在している細菌の集まりの影響で、ぜんそく(喘息)、肺線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺の病気の予防や治療につながるという見方だ。同大学がこのたび紹介している。
いわば、肺の中に「善玉」と「悪玉」の細菌が共存しているというイメージになる。腸内細菌の集まりは、さまざまな腸内細菌が集合しているところから、花畑になぞらえて、腸内フローラと呼ばれる。フローラは花畑の意味。
従来、肺の病気というと、突然、細菌が感染して病気が発生すると見られた。そうではなく、もともと肺内細菌が存在して、肺の病気が起こるときには、肺内細菌のバランスが邪魔されて病気が悪化。炎症を起こして、さらに肺内細菌の状態が壊れるという見方になる。
研究グループは2014年に有力医学誌のランセット誌で慢性閉塞性肺疾患、肺線維症、ぜんそくなどの肺の病気の背景にこの肺内細菌の常態の破壊があると指摘して注目されている。微生物の状態が壊れるという意味の「ディスバイオシス」と呼んでいる。
         
■負のループに入る
         
さらに、2015年の呼吸器分野の有力医学誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・レスピラトリー・アンド・クリティカルケア・メディスン誌7月号では、肺内細菌の破壊が増幅される仕組みを突き止めている。
「フィードバックループ」と研究グループは呼んでいる仕組みだ。
ストレスで興奮すると出てくると知られるホルモン「アドレナリン」を含むカテコールアミンというホルモンに反応して、肺内細菌が壊れていく仕組みだ。
研究グループが肺移植を受けた40人を調べると、呼吸器感染を起こした人では肺内細菌の状態が破壊されていた。増えていたのは、カテコールアミンに反応する細菌だった。
肺内の細胞は、感染を受けるとカテコールアミンを作る。このカテコールアミンが危険な細菌を増やして、炎症やストレス反応を悪化させる。良くないループに陥る。
          
■肺内細菌が健康な人とは?
        
さらに、肺内細菌を健康に保つ仕組みも分かってきている。
15人の健康な人を調べた研究によると、肺の中では細菌の状態に差はあまりなかった。むしろ個人差があった。
研究グループによると、肺内細菌は口から常に補給されて、健康な人では全体で一定のバランスに保たれている。病気に冒され肺では、肺内細菌の状態が崩れて、異常な増殖に進む。
研究グループは、今後は集中治療室で治療中の重い肺の病気を患う人を研究するという。
集中治療室では、カテコールアミン類に属するエピネフリンやノルエピネフリンによる治療を行う場合も多い。肺内細菌の原理からすると、好ましくない面もあるかもしれない。
肺内細菌をいかに健康に保てるか、腸内細菌と同じように今後注目されておかしくないだろう。
         
             
腸内にフローラ(細菌叢)があって、皮膚にも常在菌のフローラが存在するわけだから、確かに外部と直接「触れている」肺にも、フローラがあっても不思議ではないのかもしれない。
気になるとすると、記事中にある、ストレスで産生されるアドレナリンなどのホルモンが肺内細菌に影響を与えている、という部分だと思います。
ストレスがアレルギーに悪い影響を与えることは良く知られているけど、こうした細菌叢を介して症状を悪化させているのかもしれないね。

                            
おまけ★★★★大田のつぶやき

結局のところ、ヒトは、さまざまなシーンで、細菌(病原性のない常在菌)との共生を必要としている、ということなのでしょう。
そこから考えると、細菌叢に影響を与える、今の「抗菌」を中心とした考え方は、長い目で見ると、生体に対しても影響を与えることになるのかもしれません。
ちょっと、覚えておきたい記事ですね。