アレルギー症状を減らした食べ物、増やした食べ物とは?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
アトピー性皮膚炎など、アレルギーに関する研究は世界各国で行われています。
もちろん、国によって特徴的な疾患などもありますが、今日は南米コロンビアでのアレルギーに関する研究の記事を紹介しましょう。
         
         
●子どものアレルギー症状を減らした食べ物は?ファストフードは喘息に特徴的な症状の増加と関連
http://medley.life/news/item/559b74c7489ce33301c8e080
        
子どもによく見られるアレルギーの症状と食習慣の関係がしばしば議論されます。コロンビアの子どもを対象にした研究で、喘息などのアレルギー反応によって起こる代表的な症状である喘鳴や、鼻炎、湿疹と食習慣の関連を調べたところ、新鮮な果物、豆類、ジャガイモを多く食べる子どもでは症状がある割合が小さく、ファストフードを多く食べる子どもでは症状がある割合が大きいという結果が出ました。
        
◆6歳から7歳の子どもが対象
         
研究班は、コロンビアの6歳から7歳の子ども3,209人を対象として、12種類のグループの食品を摂取する頻度と、湿疹、喘鳴、鼻炎の症状を調べ、統計解析を行いました。
          
◆果物、豆、ジャガイモで症状減
        
調査から次の結果が得られました。
湿疹は週当たり3回以上の新鮮な果物(調整オッズ比0.64、95%信頼区間0.49-0.83、P=0.004)および豆類(調整オッズ比0.62、95%信頼区間0.47-0.80、P<0.001)の消費と負の関連があった。現在の喘鳴はジャガイモの摂取(調整オッズ比0.44、95%信頼区間0.31-0.62、P=0.005)と負の関連があり、ファストフードの消費と正の関連があった(調整オッズ比1.76、95%信頼区間1.32-2.35、P=0.001)。
新鮮な果物、豆類を多く食べる子どもで湿疹が少なく、ジャガイモを多く食べる子供で喘鳴が少なく、ファストフードを多く食べる子供では喘鳴が多くなっていました。
この研究の方法では、アレルギーの症状が原因で食べ物が偏った可能性や、ファストフードを多く食べる背景にアレルギーを誘発する別の要因があった可能性なども考えられ、必ずしも果物や豆類がアレルギーを予防するとは断定できません。
また、コロンビアで得られた結果は、食習慣が似た地域には当てはまりやすいかもしれませんが、日本でも同様かどうかはわかりません。コロンビアの子どもに何が起こっているのかは、食習慣とアレルギーの関係、またコロンビアの生活環境についてのより多くの情報とあわせて考える必要がありそうです。
              
              
記事の最後に書かれているように、コロンビアと日本では食生活習慣そのものが違いますから、「ジャガイモが良い」「ファストフードが悪い」と決め付けるわけにはいかないでしょう。
ただ、少なくとも「減少させた要因」と「増加させた要因」を検討するための材料にはなると思います。
例えば、ファストフードは、肥満など他の健康要因に関する研究はいろいろと進んでおり、そこで問題になるのは「油」です。アトピー性皮膚炎も、炎症に対しては「油」が関与する部分は報告も多く、こうした共通点を探っていくと、何らかのヒントには繋がるかもしれません。
いずれにせよ、なるべく手作りの「和食」は心がけて欲しいと思います。

                             
おまけ★★★★大田のつぶやき

アレルギーが軽減した方の「ジャガイモ」や「豆類」は、その素材が良い、というより、伝統的な昔ながらの食生活習慣、に関わる部分が大きいのかもしれません。
ネットで調べてみると、コロンビアの主要な食物にジャガイモ、豆が取り上げられていることが多いようです。
もちろん、主要な食物だからこそ調査対象になった、ということなのでしょうが、こうした伝統的な食文化は、長年、その地域に暮らす人々に根付いてきたものであることを考えると、軽視してはいけないのでしょう。