梅雨の時期の感染症には十分な注意を!

大田です。

 

 

 

 

 

 

                   
梅雨の時期、アトピー性皮膚炎の方にとって、気をつけなければならないのは感染症です。
ここ最近、ご相談の中でも、感染症に関するものが増えてきておりますが、その中で注意いただきたいのは、「早期診断」です。
「肘の内側にトビヒのようなジュクジュクした炎症があったが、それが胴体にも広がってきて、三軒目の病院でカポジ水痘様発疹症と診断された」「足の腿の炎症が下腹部にも広がってきて痛みで夜も眠れず、相談員の人に早めに受診した方が良いと言われていたので、仕方なく病院に行ったら、トビヒが悪化した状態で入院させられた」などの相談が相次いでいます。

病院での治療が適切に行われるかどうか、という問題はあるのですが、(感染症に対してステロイド剤の治療を行う、という病院もあるため)睡眠不足などが続いている場合、自然治癒力だけでは感染症が悪化する状況を改善しきれない、というケースがあります。

先に例を挙げたように、日増しに、ジュクジュクした炎症の範囲が広がっている場合や、水泡状の湿疹が多くなっている場合、高熱が出た場合、炎症の部位が激しく痛む場合などは、確定診断を受けるためにも病院を受診するようにしましょう。
なお、アトピー性皮膚炎の感染症の状況は、アトピー性皮膚炎が悪化した状態と混同しやすく、医師によって判断が異なること場合がありますので注意しましょう。

そして、感染症の基本は、黄色ブドウ球菌など細菌感染の場合は抗生物質、ヘルペスなどウィルス感染の場合は、抗ウィルス剤が使われます。
また、感染症そのものに対してステロイド剤やプロトピックなど、免疫を抑制する薬剤は禁忌です。
もちろん、皮膚の炎症を抑えることを目的に、あえてステロイド剤などが処方されることはありますが、感染症の「治療」としてはリスクを抱えていますし、またウィルス性疾患に抗生物質を処方されても、ウィルスの増殖を抗生物質が抑えることはできませんので、患者側も、ある程度の知識を持っておくとよいでしょう。

いずれにしても、これからの時期、皮膚の感染症には十分、注意するようにしてください。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

難しいのは、医師が経験的に所見で判断を下す場合、アトピー性皮膚炎の悪化と感染症の悪化の区別がつかないケースがある、ということじゃろうかの。
それだけ、皮膚の感染症とは分かりづらいものなのじゃが、今の時期、湿度や気温など感染症が悪化しやすい環境要因が整っておるから、該当するような症状が現れた場合には、早期の対応を心がけた方が良いじゃろうの。