感染症の薬物治療の際の注意点

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
来週から6月に入ります。
気温も上昇して、南の方から梅雨入りも間近になってきているのではないでしょうか?
最近の、アトピー相談の中でも、こうした影響からか、感染症と思われる事例が増えてきています。

先日も、全身から体液が出て、黄色いかさぶたに覆われた状態になった方がおられました。
病院で、カポジ水痘様発疹症と診断されましたが、気になったのは処方されたお薬です。
ステロイド剤をなるべく使いたくない、という本人の希望もあったため、出された薬剤は抗生物質と抗アレルギー剤の内服、そして非ステロイド系の抗炎症剤の外用剤が処方されたそうです。

本来、カポジ水痘様発疹症は、ヘルペスウィルスによる感染症のため、細菌を目的とした抗生物質はヘルペスウィルスには効きません。
もちろん、アトピー性皮膚炎の方は大なり小なり、黄色ブドウ球菌の感染症に罹っているケースが多く、カポジ水痘様発疹症により、皮膚の掻き壊しが強い場合には、黄色ブドウ球菌の感染症も悪化しやすいため、そちらの方には効果があるかもしれません。
しかし、カポジ水痘様発疹症と診断されながら、そちらに対応するための薬剤が処方されないのは、対処として十分とは言えないでしょう。
ヘルペスウィルスに対応するためならば、抗ウィルス剤の処方が必要になります。
ご相談いただいた方は、三日間、処方された抗生物質を服用しましたが皮膚の状態が改善されなかったため、電話相談いただいたわけですが、とりあえず他の病院でカポジ水痘様発疹症に対する薬を処方いただくことをお勧めしました。
他の皮膚科を受診して、事情を話して抗ウィルス剤の処方を受けたところ、服用した翌日から状態が良くなり始め、一週間ほどで発熱も引いて、落ち着いた状態になったそうです。

このように、実際の病態を診断する医師が、必ずしも適切な薬剤の処方を行ってくれないケースもありますので、特に感染症の場合には、薬剤の使用で効果が見られなかった場合、効果がないまま服用を続けることは、マイナス面、副作用も心配になりますので、注意するようにしましょう。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

自分の状態に必要な治療は大切ですが、受けている治療法で、不安なことがあった場合には、お気軽にアトピー相談室にご相談ください。

■アトピー相談室
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