子どものスキンケアは食事前にも!?

大田です。

 

 

 

 

 

 

                   
アトピー性皮膚炎の原因は、昨日の東君のブログにあったように、従来のアレルギー型を原因とするものから、皮膚のバリア機能の低下(感染症などを含めて)を発端に発症するケースが最近、数多く指摘されています。

もちろん、かといって、従来のアレルギー型(免疫機能の異常)と考えられていた要因が完全に無視できるのかというと、決してそうではないのですが、両者の比率は(免疫機能の異常と、皮膚機能の異常の比率)皮膚機能の異常から生じるケースの方が多いのではないか、という見解が中心となってきているようです。

そして、こうした皮膚機能のバリア機能低下から生じるアトピー性皮膚炎は、どちらかというと子どもよりも成人の方が多いと考えられていましたが、小児のアトピー性皮膚炎にもバリア機能の低下が大きく関わっているケースがあるようです。
            
        
●赤ちゃんのアレルギーを防ぐのは、食事前のスキンケア!?
http://news.mynavi.jp/news/2015/04/09/385/
        
■子供のスキンケアとアレルギーの関係
                  
これまでの2回では、子供のスキンケアとアレルギーの関係についてお伝えしてきました。内容を簡単にまとめると、以下のようになります。
        
・赤ちゃんの肌はアレルゲンをブロックするバリア機能が未熟で、皮膚アレルギーを起こしやすい。
・バリア機能を補うスキンケアを生後6ヶ月間しっかりと行うと皮膚アレルギーを防ぐことができ、アトピーの発症リスクを下げられる。
・食べ物アレルギーや花粉症などは、今まで遺伝的要素や内臓でアレルギーを起こすことが原因と考えられてきたが、始まりは皮膚でアレルギーを起こすことである可能性が高い。
            
それでは、生後6ヶ月のスキンケアは、どんなものを使うのがベストなのでしょうか?
子供のスキンケアに良いものとは
日本ではあまり多くありませんが、アメリカではピーナッツを食べることで呼吸困難などを起こすピーナッツアレルギーを患う人が少なくありません。この原因はベビーオイルとしてピーナッツオイルを使う習慣があったためと考えられています。
赤ちゃんに使うものを選ぶとき、とりわけ「植物性」と聞くと安心してしまいがちです。しかし、アレルギーを起こす原因のほとんどは、植物や動物に含まれるタンパクです。そのため、赤ちゃんのスキンケアにおいては未精製の植物原料は非常にリスクが高いのです。
逆に昔から保湿剤の代名詞であるワセリンは石油由来物ですが、アレルギーリスクは極めて低いものです。ですので、植物性ということにこだわるのではなく、きちんと精製されアレルギーリスクとなるタンパクが取り除かれたものを使うのがベストです。
私の考えとしては、一番アレルギーを起こしにくい成分というのは、皮脂や細胞間脂質、天然保湿因子などに含まれる皮膚に本来存在する成分ではないかと思います。そんなコンセプトでこれから小児用のスキンケアが多く開発されることを親の立場としても願っています。
        
■赤ちゃんのスキンケアのタイミング
         
食物アレルギーのきっかけが皮膚アレルギーということになると、問題は食べ物が肌に触れることです。ところが、子供の頃はどうしても食べ物を手で持ってしまったり、口の周りにべったりくっつけてしまったりします。

そこで、食べ物が直接肌に触れないように表面にスキンケアで膜を作るということが重要ではないでしょうか。一般的に保湿ケアのタイミングとしては、お風呂上がりと思われますが、食物アレルギー予防のためには、食べる前に保湿を心掛けたいですね。
            
          
記事の最後にあるように、皮膚のバリア機能が低下した状態にある場合、乳幼児はいろいろなものに興味を持って触ろうとします。
それは食品も同様で、手についたそれらの食品がバリア機能が低下した状態の皮膚に触れることでアレルゲンとして曝露されやすい、ということは十分に考えられるでしょう。
もっとも、目に見えてバリア機能が低下した状態からスタートして痒みが出てくる、という小児よりも、赤みや炎症が先に現れて、掻き壊しから症状が悪化する、というケースもありますので、全ての小児のアトピー性皮膚炎の原因が、こうした皮膚機能の低下から来ている、ということではないでしょう。
しかし、ある程度、食事中のこうしたアレルゲンの皮膚からの曝露を防ぐために、食事前にスキンケア、というのは一つの考え方もしれません。
注意して欲しいとするならば、こうしたアレルゲンの曝露を防止するためのケアは、保水や保湿ではなく、保護のスキンケア機能を持たせた方が効果的だ、ということでしょう。

                               
おまけ★★★★北のつぶやき

以前、東北のある小児科医を取材させていただいた際、卵アレルギーがあるお子さまのいる家庭では、赤ちゃんに卵を食べさせなくても、家族が食べていると、空気中に浮遊した卵の分子(卵焼きなど、細かくなりやすいもの)に曝露されているケースがある、という話をお聞きしたことがあります。
こうしたことも注意した方が良いかもしれませんね。