弟、妹の方がアレルギーが少ない?

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

                         
アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患が日本で増加してきた背景には、社会的に公衆衛生が発達、雑菌などの感染症が減少することで、免疫システム的に対の位置にあるアレルギー疾患が増えた、とする「衛生仮説」があります。
先日、Webで生活環境とアレルギー疾患の関係の記事を見つけました。
         
         
●花粉症が増えている背景には社会的な問題があった!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150303-00000001-mocosuku-hlth
         
花粉症をはじめとするアレルギー性疾患を発症する人は年々増えていると言われています。現代人がアレルギーになりやすいのはなぜでしょうか? 実は、正確なところはまだわかっていません。ここでは、いくつかの学説と、アレルギーが増えた社会的要因をご紹介します。
        
◆どうしてアレルギーの人が増えているのか?
        
●衛生仮説
 先進国でアレルギーを持つ人が、この50~60年で10%以上急増したという調査結果から、「衛生状態が向上し、病原体に感染する機会が減ったから」とする説。頻繁に細菌感染する環境で育った子供や、きょうだいで病気に感染する機会が多い第三子にアレルギーが少ないなどの調査結果も、この説を支持するものです。
(以下、省略)
          
         
この記事の最後にあった、第三子はアレルギーが少ないという調査結果に興味が出てきたので、ネットで調べたところ、ロート製薬が調査した結果が見つかりました。
         
            
●子どもの花粉症は出生順と関連。
「第1子」は、「第2子」「第3子」よりも花粉症を発症している傾向に
http://jp.rohto.com/learn-more/kidseye/column-pollinosis05/
             
10~16歳の子どもに限定して、出生順と花粉症発症について聞いたところ、第1子では39.7%、第2子は29.2%、第3子は28.6%が花粉症であると答えました。
第1子が一番アレルギー体質になりやすく、第2子、第3子と兄弟姉妹の数が増えるにつれて、上の子から感染症がうつるので強くなりアレルギー体質にはなりにくい、と考える「衛生仮説」に近い結果となりました。
         
          
アレルギーは、生活環境要因も深く関わるため、同じ生活環境内の兄弟姉妹は、同じアレルギー疾患に罹りやすくなる、というデータは外国のぜん息の調査でありますが、今回見つけたデータは、逆に、後に生まれた子どもの方が、兄や姉から雑菌などの曝露を受けやすく、それがアレルギー疾患の発症を抑えるための免疫力を養っている、ということなのでしょう。
ヒトの寿命が飛躍的に延びたのは、抗生物質の発明から、と言われているように、感染症との戦いは「生命」という観点からは不可欠だったと言えます。
しかし、アレルギーの観点からみれば、感染症に罹らない生活環境は、免疫システムの正常な構築を阻害しているのかもしれません。
感染症に罹ることが正しい、ということでは決してありませんが、免疫機能はこうしたバランスの上に成り立っている、ということは忘れないようにしましょうね。

                          
おまけ★★★★博士のつぶやき

興味深いデータじゃの。
確かに兄や姉と一緒に暮らすことで、弟妹の方が雑菌に曝露されやすくなる、というのは一理ある。
免疫機能は、バランスを保ちながら機能している、という側面があるから、そうした点を考慮するなら、こうした傾向があっても不思議ではないの。