震災から4年経過で変わらないこと

西だ。

 

 

 

 

 

 

 

                
東日本大震災から4年が経過した。
復興が進む中、震災から4年経過して、人々の記憶からは薄れているが、現在進行形のものが未だにある。
その一つが福島原発事故の影響だろう。

ニュースで取り上げられる頻度も減り、事故の影響を過去の出来事と考えている方も多いと思うが、実際には、「現在進行形」であることに変わりはない。
数日前に、ニュースで千葉県でホットスポットがみつかり、除染を行わなければならない、という記事が出ていた。
            
         
●千葉県立柏の葉公園で放射線基準値超え
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/244484
         
千葉県は6日、柏市の「県立柏の葉公園」で、国の基準値(毎時0・23マイクロシーベルト)を上回る空間放射線量が検出されたと発表した。県は安全確保のため、基準値を超えた園内6カ所周辺を立ち入り禁止とした。
県公園緑地課によると、県は今月、園内の307カ所で空間放射線量を測定。基準値を超えたのは西洋庭園北側脇の植栽など6カ所で、地上50センチ地点では0・24~0・35マイクロシーベルトが検出された。
県は今後、国のガイドラインに基づき除染作業を行う方針。
             
               
なぜ、今の時期に放射線が基準値を越えるのか疑問に思う方も多いだろう。
原因としては、吹き溜まりのように放射性物質が集まった、ということも考えられるが、最も大きな原因は、未だに福島原発では放射性物質が「放出されている」から、ということが挙げられるだろう。
            
原子力規制委員会が毎月報告している放射性モニタリング情報を見てみると、最新の2015年1月の放射性物質の月間降下物の量は、下記の地域で検出されていることが分かる。
            
●放射線モニタリング情報(原子力規制委員会)
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/list/195/list-1.html
         
●放射性セシウム134(単位は、メガベクレル/平方キロ)
・宮城県 0.68
・山形県 0.13
・福島県 750
・茨城県 1.1
・栃木県 0.99
・群馬県 0.62
・埼玉県 0.17
・千葉県 0.31
・東京都 0.36
・神奈川県 0.19
・長野県 0.12
        
●放射性セシウム137(単位は、メガベクレル/平方キロ)
・岩手県 0.18
・宮城県 2.3
・山形県 0.44
・福島県 2500
・茨城県 3.5
・栃木県 3.0
・群馬県 2.1
・埼玉県 0.62
・千葉県 0.88
・東京都 1.2
・神奈川県 0.62
・山梨県 0.10
・長野県 0.31
・静岡県 0.063
         
        
以上となる。
単位は、一平方キロあたりメガベクレルでのものなので、ベクレルで表示すると福島県では今年の1月にセシウム134と137の合計で、一平方キロあたり32億5千万ベクレルの放射性降下物が降っていることになる。
東京都でも、いまだに1.24メガベクレル=124万ベクレルのセシウムが、一キロ四方内あたりで降り注いでいる、ということになる。
最初の記事で紹介した、千葉県でホットスポットが発見されても何ら不思議ではないし、現在の降下量を考えると、細かく調べていけば、同様のホットスポットは驚くような数の地点で報告される可能性もあるだろう。

放射性物質の健康への影響は、これから調査、研究されていくものも多い。
アレルギーに関する影響も同様で、微量の放射性物質がアレルギー疾患、あるいはその症状に対してどのように影響を与えているのか、あるいは与えていないのかは、特に研究報告もなく、患者自身の体験を元に推移を見守るしかないのだろう。
だが、もし影響が少なからずあるならば、個人レベルでの対策は考えた方が良いのかもしれない。
          
          
●がん3カ所 福島第一原発元作業員 胃と膀胱を全摘 「労災認めて」と訴え
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20150119152448004
          
東京電力福島第1原発の緊急作業をした作業員について、被ばくの健康への影響を調べる国の疫学的な研究が近く始まる。難しい調査となるのは必至で、どこまで解明できるかは未知数だ。そんな中、事故発生当初、福島第1で4カ月間作業し、その後、胃や大腸など3カ所でがんが見つかった札幌市の男性(56)は、被ばくが原因だとして労災と認めるよう訴えている。
(以下、省略)
          
          
上記は、被ばくによるがん発症との因果関係を労災として認めるように訴えている男性の記事だが、こうした情報もニュースで積極的に報道されない限り、一般の方が知ることはない。
もちろん、因果関係があるのかどうかは、これからの調査をまたなければならないわけだが、少なくとも先に記した地域では、現在進行形で放射性物質が降下中であることを忘れてはならないだろう。

                        
おまけ★★★★西のつぶやき

小児の甲状腺がんと福島原発事故の因果関係は、未だに認められることはないが、患者数は着実に増加している。
        
●子供4人、甲状腺がん疑い 原発事故直後「異常なし」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO81242910U4A221C1000000/
        
再稼働を求める声が強まっている中、同様の事故が発生する可能性はゼロではない。今回の「教訓」が生かされるのかどうかは、それを決めるのも「ヒト」であること、そしてその決めること自体が「誰のため」なのかを忘れてはならないだろう。