食べ始めが遅い?

東です。

 

 

 

 

 

 

                       
連日、ブログを担当します。
今日は、エコチル調査の一環として行われた乳児の食物摂取の調査の記事を紹介したいと思います。
            
          
●9ヵ月児の半数 卵や牛乳未摂取 環境省、アレルギー影響調査へ
(日経新聞  2015.1.20)
          
生後9ヵ月の子どもがいる母親の46%が、鶏卵を含むパンなどの食品を子どもに与えていないことが、19日に公表された環境省の子どもの健康に関する大規模調査の結果で明らかになった。牛乳などの乳製品も53%が与えていなかった。
卵や乳製品は、アレルギーを引き起こす可能性がある物質(アレルゲン)とされる。調査に関わった国立成育医療研究センター(東京)の大矢幸弘アレルギー科医長は「アレルゲンとされる食品の食べ始めが遅い傾向がある。遅らせた影響は、今後の調査で明らかにしたい」としている。
過去には、アレルゲンの摂取時期を遅らせるとアレルギー予防に効果があるとする専門家もいた。しかし近年、予防効果がないとする海外の研究結果も多く報告されている。
環境省が子どもの病気や健康に環境が与える影響を追跡するエコチル調査の一環。1歳児の母親に離乳食を与え始めた時期や種類を尋ね、約5万8千人が回答した。
79%が生後6ヵ月以前からおかゆなど米を与えていたのに対し、53%が生後9ヵ月時点で乳製品を与えていないとした。
               
                
最近は、食物アレルギーに関する情報も増え、そうしたこともあり、摂取開始時期を遅らす傾向にあると思われます。
基本的に、アレルギーを引き起こしやすい食品は、たんぱく部分になります。
腸管免疫がまだ未熟な乳児に対して、早期のタンパク質摂取が良いのかは、大規模な調査と議論が必要になってくるでしょう。
特に、記事で取り上げられている乳製品の摂取ですが、欧米人とは違い、日本人は乳糖分解酵素が少ないことが分かっていますので、乳製品にしか含まれない必須栄養素が成長過程の中で不可欠とはいえない部分を考えると、無理に摂取することが必要なのか、特にアレルギー的な要因が気になる場合には、考えていくことは必要でしょう。
記事では、予防効果がないとする海外の研究結果についてもふれられていますが、先に書いたように日本人と欧米人では、日頃の食生活習慣に伴い、体内の酵素の分泌が異なる面があることから考えると、一様に捉えていくことは無理があるかもしれません。
いずれにしても、この調査については、今後の継続調査の結果を待ちたいと思います。

                                  
おまけ★★★★東のつぶやき

記事の書き方は、「過去には接種時期を遅らせるとアレルギー予防に効果があると言われていたが、今は、予防効果がないとする研究報告も多い」という表現になっているため、遅らせることが「良くない」と感じる方も多いかもしれません。
もし、この記事の書き方が「近年は、接種時期を遅らせても予防効果がない、とする研究報告があるが、以前は遅らせることでアレルギー予防に効果があるとする報告があった」となっていれば、遅らせても大丈夫なのか、という印象を抱くことになるのではないでしょうか?
文章の書き方は、その記事を書いた記者の主観がどうしても入りますが、客観的に見ていくためには、他の情報と照らし合わせることも必要でしょう。