アトピー性皮膚炎の原因を考察する(4)

今日も続きで、自律神経に影響を与えてる生活についてと、まとめについて書きたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
昨日、免疫機能に影響を与えておるのは、内分泌と自律神経で、内分泌に影響を与えておる問題について先に取り上げた。
もう一つの自律神経の方は、生活習慣が影響の中心とも言えるじゃろう。
まず、最近は夜型の生活習慣が身についておるヒトが増えておるように、睡眠の問題が考えられる。
睡眠は生体の維持に大きく関わっておるが、「生命維持」と「健康維持」で考えると必要な量は異なると言える。
これは、睡眠により影響を受ける身体の機能が、その量により差が生じるからじゃが、自律神経も睡眠により大きな影響を受けておると言える。
自律神経とは、交感神経と副交感神経の二つの働きにより成り立っておるが、睡眠の量が不足すると、この二つのバランスが乱れることになるからじゃ。
その影響は、すぐに大きなものとして現れるものではないのじゃが、蓄積することで、少しずつバランスが乱れてくると、それは免疫機能の働きにも関わってくることが考えられる。
アトピー性皮膚炎に関わる多くの医師が、「アトピー性皮膚炎は寝ないと治らない」と言うのじゃが、それぐらい睡眠はアトピー性皮膚炎に関わる因子としては重要であると言っても良いじゃろう。

そして、最近の傾向として代謝不足、つまり運動不足も自律神経には大きな影響を与えることになる。
身体の神経は、主に、随意神経と不随意神経、つまり自分で動かせる神経と動かせない神経の二つに分かれる。
前者は、筋肉を動かす神経などで自分の意思で動かせるが、後者は心臓を動かしている神経で自分の意思で止めることはできない。
自律神経とは、この後者の不随意神経のことを指すのじゃが、間接的に関与することは可能じゃ。
例えば、運動をすれば交感神経が強く働き、運動が終われば、今度は休息に入り、副交感神経が働く。走れば心臓の鼓動が速くなると思うが、これも間接的に不随意神経に働きかけている、と言えるじゃろう。
最近は、交通手段が発達したことで、基礎代謝となる「歩く」という行為が減ったヒトが多い。
運動は、同時に疲労を与えることで「睡眠」を取りやすい環境も作るから、要因としてはかなり重要なのじゃ。

他にはストレスも自律神経に影響を与える。
ストレスを受けながら生活することは当たり前じゃが、精神的な疲労(ストレス)は、身体を動かすことで解消される(一部じゃが)。
ここでも運動不足が、ストレスの増大に関与している側面は考えられるじゃろう。

昨日から、免疫機能に影響を与える自律神経と免疫機能にさらに影響を与える因子について取り上げたが、生活の中にその因子が数多く潜んでおることが分かってもらえたと思う。
あとぴナビでは、アトピー性皮膚炎の解消のために、生活の改善、生活環境の改善が必要であることを強く訴えておるのじゃが、それは、こうした身体の中の要因、そして皮膚機能の要因に関わってくるからじゃ。
今のアトピー性皮膚炎の治療は、「皮膚を治す」治療が中心じゃ。
いたしかたない、部分がある(患者が皮膚を治すことを第一に望むため)のは確かじゃが、皮膚を治しても「アトピー性皮膚炎が治る」ことにつながらないことがあるのは、こうした生活や生活環境に目を向けておらんから、とも言える。
アトピー性皮膚炎を治していく上では、皮膚だけではなく、身体の中や皮膚の機能、そして、それらに影響を与える生活や生活習慣にしっかり目を向けていくことが大切、ということじゃの。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

年明け早々、難しい話を書いたが、今年、アトピー性皮膚炎を治すことを目標に掲げた人は、皮膚に目を向けるだけでは「十分」でないことを知っておいて欲しいと思うの。
アトピー性皮膚炎は、ある意味、身体が「作り出している」疾患じゃ。逆に考えると、身体が「作り出さない」状況が作れれば、自然と治る。
その状況をいかに作るのかを考えることが大切といえるじゃろうの。