冬の季節のアトピーケアについて(1)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

               
最近、日本上空に寒気が入り込んで、冷え込みがきつくなってきていますが、国連の世界気象機関の発表では、今年の世界の平均気温は過去最高になったそうです。
温暖化の影響も関係しているのだと思いますが、実際、今年の冬は暖冬の見込みが出ており、今回の冷え込みも一時的なものと言えるのかもしれません。
常に、気象の状況には注意をするようにしましょう。

さて、今日は、今月の特集の中から、「冬の季節のアトピーケア」の記事について紹介したいと思います。
         
       
●冬の季節のアトピーケア
 冬の悪化要因1 湿度の低下による「肌の乾燥」
(あとぴナビ2014年冬号より)
        
■冬には角質層の水分保持力が低下
        
冬の季節で最も注意したいのは、湿度の低下です。アトピー性皮膚炎の方の多くは、掻き壊しなどにより、皮膚のバリア機能が低下した状態にあるため、冬の時期は角質層の水分保持力が低下していることで、乾燥を招きやすくなります。
さらに、アトピー性皮膚炎の方は、セラミドやフィラグリンなどの、角質層の保湿因子も低い傾向にあることが分かっており、もともと乾燥しやすい状態にあるため、「環境的な要因(湿度の低下)」「皮膚の掻き壊しによるバリア機能の低下」「保湿不足」といった三つの要因が重なることで、肌の乾燥頻度が高くなります。
肌が乾燥した状態は、感染症によるアトピー性皮膚炎の悪化、痒みを知覚する神経線維が角質層内に侵入することで刺激に対して痒みを生じやすくなるなど、症状悪化につながります。
            
        
■部屋の湿度をしっかり管理しよう
         
冬の乾燥から肌を守るには、部屋の湿度管理も大切です。肌にとって理想的な湿度は60~6
5%ですが、12月から2月にかけては40~50%台まで低下し、日によっては20%近くまで落ちることもあります。この時期の肌は水分蒸散量も増えて、乾燥傾向となります。
湿度を保つために加湿器を使う場合は、きちんと手入れや清掃を行わないと、逆にカビの原因となることがあるので注意しましょう。また、暖房もエアコンやストーブなど器具の種類により、湿度に影響を与えます。できれば、部屋には湿度計を置いて、適切な湿度になっているのか管理するとよいでしょう。
       
        
■スキンケアはまず保水を重点的に
        
アトピー性皮膚炎のスキンケアのポイントは、角質層に水分をしっかり与える「保水」、与えた水分を逃がさないための「保湿」、そしてバリア機能を維持し高めるための「保護」の三つです。冬の時期は、この三つのスキンケアを「強め」に行いましょう。
誤ったケアで多いのは、ワセリンやプロペトなど病院から処方された、油分のアイテムだけでスキンケアを行っているケースです。水分を含まないこれらのアイテムは、乾燥した肌を覆うことで「保護」の効果は得られますが、肌自体の乾燥状態を上手に緩和することができません。
まず、しっかりと水分を与える「保水」が大切です。しかし、肌が乾燥しやすい冬の時期は、保水だけでは水分不足になりがちです。油分を含んだアイテムを用いて、「保湿」を「保水」の上から重ねて行いましょう。
          
         
■保水の上に保湿、保護を重ねよう
        
夏場よりも、皮膚の感染症は減りますが、それでもバリア機能が低下した状態が続けば、何らかの感染症のリスクは常にあります。特に、掻き壊しが強い方は、皮膚の防御能力が低下した状態にあり、ステロイド剤など免疫を抑制する薬剤を使用している場合には、ちょっとした他の要因(睡眠不足など)で、皮膚の防御能力が低下、感染症を併発しやすくなります。
肌の状態が悪い時には、「保水」「保湿」の上からさらに「保護」のケアも重ねることを意識しましょう。
        
          
スキンケアの重要性は、過去のブログでも、また情報誌あとぴナビでも、何度も繰り返し述べていますが、これからの時期、その重要性は高まることになります。
皮膚のバリア機能は、季節的な変動要因も受け、低下気味になりますので、余計にお肌の状態は低調な状況になりやすいと言えます。
同時に、ただ単にスキンケアを行うだけでは、適切なケアができていないこともあります(保水が必要なのに、保湿しか行っていない、など)。
スキンケアは皮膚に塗るだけ、と思いがちの方も多いのですが、その内容も質も、個人差に合わせた適切な方法を選ぶことが大事であることは忘れないようにしましょう。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

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●あとぴナビ2014年冬号
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