副腎疲労とアレルギー

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
アトピー性皮膚炎の炎症を、自分の力でコントロールする体内の働きの一つは、副腎皮質ホルモンです。アトピー性皮膚炎に使用される薬剤(ステロイド剤)として用いられていますから、皆さん、ご存じだと思います。
この副腎皮質ホルモンとは、文字通り、副腎の皮質部分が放出されるホルモンですが、副腎の疲労が最近、増えている、という記事がありましたので紹介しましょう。
         
         
●万病は「副腎疲労」からやってくる!
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20141202-00010000-biz_sbcr-nb
         
■副腎疲労によって起こる不調はこんなに!
        
昔から「病は気から」とよく言いますが、ストレスが病の原因となっているケースは多々あります。
別の言い方をすれば副腎のコンディション次第で病気になったり、病気を避けられたりするのです。
事実、副腎疲労は、慢性疲労や抑うつ症状以外にも、さまざまな不調、病気の引き金になります。というのも、副腎はストレスに対応する一環として、体の調整機能に関与しているからです。
たとえば、副腎と睡眠の質は互いに深く関係しているので、副腎疲労の人は、不眠症をはじめとする睡眠トラブルを抱えているケースがほとんどです。
そして、副腎機能が乱れると、アレルギー性鼻炎、花粉症、気管支喘息などさまざまなアレルギー疾患や、橋本病、バセドウ病、関節性リウマチ、全身性エリテマトーデスといった自己免疫疾患を招きやすくなるのです。
そのほか、副腎は性ホルモンのバランスにも関与しているので、副腎疲労が強くなると、性欲が低下したり、更年期障害やPMS(月経前症候群)がひどくなったりします。
また、副腎が弱ってくると、胃炎、過敏性腸症候群を起こしたり、胃腸のトラブルも多くなります。お腹が弱いからと、下痢止めや胃腸薬などを頻繁に飲む人も増えていますが、ストレスおよび副腎疲労が多分に影響しているのでしょう。
それだけにとどまりません。たとえば、副腎疲労が慢性化すると、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、高血圧、肥満、メタボリック症候群など、さまざまな生活習慣病のリスクを高めます。
こうした習慣に根ざした病気にも、副腎が大きく関与しているとは、ほとんどの人が考えないでしょう。
さらに言えば、副腎疲労の状態を長く患っていると、日本人の死亡率第1位であるガンになるリスクも高まります。
また、抗ガン剤、放射線、手術といったガンの治療を受けながら闘病することも、体にとって大きなストレスなので、副腎疲労になりやすい状態になります。
つまり、副腎疲労があるとガンになりやすくなるし、ガンになったときも、闘病によるストレスで副腎疲労になりやすいのです。
こうして関係する病気をピックアップしてみると、副腎のマネジメントの重要性がわかるでしょう。
ですから、抑うつ症状や、慢性疲労に悩まされている人だけでなく、副腎をサポートしようという発想は、誰にとっても非常に大切です。
副腎をケアする手立てを知り、できることから実践することで、健康寿命を脅かす病が発症するリスクを下げられます。
たたでさえストレスフルな昨今ですから、加齢を重ねてもなお、若々しく健康で過ごすためには、今後ますます副腎のマネジメントが欠かせなくなるでしょう。
         
■副腎疲労が改善したAさんの例
        
40代の男性Aさんは、元来はバイタリティあふれるタイプ。外資系企業でバリバリ働き続けてきて、周りからの評価も高い有能な人でした。
そんな彼が外来を訪れたとき、頭にモヤがかかったような感じがあると話し、思考力や記憶力の低下が気になっていました。自身では、「若年性の認知症になったのではないか」と恐れていました。
彼は過労が当たり前のような環境で長らく過ごしていたので、コルチゾールというホルモンの分泌量が常時高いレベルにありました。これは、副腎が無理をして頑張っている状態です。
しかしながら、いよいよ副腎が悲鳴を上げて、彼の活動量に見合うだけのコルチゾールを分泌できない状態になっていたのです。
話を聞いてみると、朝から晩まで働きづめ。朝は苦手な一方、夜になると調子が上がるタイプなので、深夜まで残業するスタイルだったそうです。
ちなみに、こうした夜型の生活に陥りやすいのも副腎疲労の特徴です。
また、多忙のために食事は主にパンやおむすび、ラーメンなど、サッと済ませられるようなもの。炭水化物に偏った食事内容で、一方、体に活を入れるために、コーヒーやコーラをよく飲んでいました。
Aさんのライフスタイルは、仕事中心で世界が回っているようなタイプの典型の一つ。時間に追い立てられながら毎日を過ごしている、現代の日本人の多くにあてはまると言っても過言ではありません。
彼の自覚症状も、病院によっては、うつ病と診断されたり、年代によっては認知症を疑われることが多々あります。しかしながら、これはあくまでも副腎疲労を原因とする不調だったのです。
Aさんには、食事と生活習慣の改善に取り組んでもらったところ、およそ1ヵ月半後には「頭がスッキリしてきた」と話してくれました。
ちなみに、ほかの患者さんの場合でも、早ければ2週間ぐらい、平均すると3~6ヵ月で、はっきりとした改善が得られるケースが多いのです。
抑うつ症状については本章で述べましたが、特に、抗うつ剤が効きにくいうつ病の人や、体調が上向きになっても、いざ復職すると、すぐに体調を崩してしまうようなタイプの人は、ほぼ間違いなく副腎疲労が絡んでいます。
外来では、看護師のようなシフトワーカー、介護などに長年携わってきたような人、あるいは、引きこもりや不登校、発達障害が疑われていた子どもなど、年齢性別を問わず、さまざまな問題を抱えた人たちが副腎治療のプログラムを進めていくなかで、大きな治療成果が得られています。
そのほか、不妊の治療や更年期障害の予防にあたっても、副腎疲労の治療を同時に行うことで、よりよい結果につながるケースが少なくありません。
副腎疲労は程度の差こそあれ、決して無縁な人はいません。何か不調があるとすれば、副腎疲労の観点から見直してみることをおすすめします。
            
                
記事を読むと、例としてあげているAさんの生活パターンは、アトピー性皮膚炎の方でリバウンド症状の辛い時期に陥りやすい夜型の生活に似ていることが分かります。
Aさんの場合、改善のために行った方法は、食事と生活習慣の改善に、とありますが、こうした毎日の生活習慣から見直すことは、アトピー性皮膚炎の場合も、とても重要なことだと言えるでしょう。
逆に考えると、ステロイド剤など症状を抑える薬剤を用いながら、こうした悪い生活を続けることは、表面上の症状は抑えることができても、アトピー性皮膚炎という疾患そのものの改善から遠ざけていることは容易に想像できると思います。

ヒトの体は、一定の活動量に見合った休息を必要とします。
もちろん、そうした休息が少ない状況でも活動は可能ですが、どこかにその負荷は一定の影響を与え続け、多くの場合、その影響は体に「悪い状態」つまい「症状」として、結果を現わすことになります。
アトピー性皮膚炎も、こうした側面はかなり色濃く持っています。

アトピー性皮膚炎を克服していくための基本は生活の中にこそ、存在していることを忘れないようにしたいものですね。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

今日、東君が取り上げておった、毎日の生活習慣の話題は、アトピー性皮膚炎の方にとって、重要度は非常に高いポイントじゃ。
自分が望む生活が、自分の体が求める(健康という観点から)生活と、必ずしも一致するわけではなく、逆に、自分の望む生活が、体を求めない生活であることの方が多いものじゃ。
もちろん、今の社会全体がそういう風潮になってきておる、ということは確かじゃが、自分の健康は自分で守っていかなければならんし、そのためには、自分の体が求めている「生活」を重視することが大切と言えるじゃろうの。