ヒトがアレルゲン?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は昨日の続きです。

昨日、述べたように犬がヒトのフケや髪の毛、皮膚の落屑をアレルゲンとして、アレルギー症状に悩んでいる、という記事を紹介いたしましたが、実は、この問題は「犬」だけが抱えるものではありません。

アレルギーとは、本来、免疫の対象とならない「自己」と判断される成分に抗原抗体反応をしかけることで、そこから生じる化学伝達物質が炎症反応を生じさせます。
しかし、今回の事例で、対象は犬ですが、ヒトの上皮がアレルゲンとなることが確認されたわけです。
犬にアレルギーをもたらすのであれば、ヒトにも同様にアレルギーをもたらす恐れは考える必要があるでしょう。

どういったことかというと、ヒトのアトピー性皮膚炎の症状を引き起こす原因となるアレルゲンとして、自分や家族、他人の上皮やフケが関係するケースもあり得る、ということです。
特に、アトピー性皮膚炎の方で状態が悪い時は、掻き壊しにより、皮膚の落屑が激しくなります。
特定のアレルゲンが確認できずに、状態が悪い時に、IgEの値がかなりの高値を示している、といった方の場合、もしかすると自分の上皮をアレルゲンとして、炎症反応を示しているケースもあるのではないでしょうか?

症状が悪化する

掻き壊しが多くなる

皮膚の落屑が増える

落屑した皮膚がアレルゲンとなって炎症反応を引き起こす

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といった悪循環に陥るケースもあるかもしれません。
もし、こうした状況にあるならば、まず対処方法として考えられるのは、落屑した皮膚を丁寧に掃除することが一つ、そしてもう一つは落屑を抑えるように、洗浄とケア、あるいは包帯などでカバーする、といった方法も取れるかもしれません。
いずれにしても、何らかのアレルゲンが関係しているにも関わらず、そのアレルゲンが特定できない、といったケースの中には、今回記事にあった「ヒト」に対するアレルギーが関係していることもあることも覚えておくとよいでしょう。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

ヒトのこうした「成分」に対するアレルゲンの検査は、ハウスダストとしてまとめて行っておるようじゃが、個別に「ヒトの上皮」という検査項目は一般的に見当たらんのが現状じゃ。
動物上皮で、検査できるのは、ネコ、犬、モルモット、ハムスター、マウス、ラット、家兎、ウマ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、セキセインコ・ニワトリ・アヒル・ガチョウ(羽毛)、セキセインコ・ハトの糞、となっておる。
ヒトの上皮が検査項目に加わると、新たなアレルゲンとして、注目されるようになるかもしれんの。