でたらめの治療?

西だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

               
アトピー性皮膚炎に対して、標準治療ということで行われているステロイド剤やプロトピック軟膏など免疫抑制剤のメリットとデメリットは、以前よりもしっかり検証されるようになってきたように思う。
だが、「日本における医学界の常識」が、他の世界的な医療の常識と必ずしも一致しているわけではないようだ。
            
             
●デタラメ治療の結果 糖尿病で年間3000人以上が失明、足切断
http://news.livedoor.com/article/detail/9373971/
          
予備軍を合わせ国内で糖尿病患者は2000万人を超えるといわれるが、その医療では、実に多くの「ウソ」がまかり通っている。そう指摘するのは、高雄病院理事長の江部康二医師だ。自身が糖尿病の内科医が、日本の糖尿病治療の欺瞞を暴く。
       
そもそも糖尿病とは血糖値が高くなる病気のことだ。血糖値が高くなると体内の酸化バランスが崩れ、活性酸素が生じて血管が傷つきやすくなる。また、血糖値が上がると血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンが分泌される。インスリンは中性脂肪の分解を妨げ、血糖を体脂肪に変えて体重を増やす「肥満ホルモン」であり、高インスリン状態は動脈硬化を招く。
この病気で本当に怖いのは合併症だ。血糖値の乱高下で血管が老化し、細い血管が傷つくと「三大合併症」と呼ばれる網膜症、腎症、神経障害となり、太い血管が損傷すると脳梗塞や心筋梗塞に至る。
元凶である血糖値の上昇を招く唯一の原因は、糖質(炭水化物)の摂取だ。かつて米国糖尿病学会は3大栄養素(糖質、たんぱく質、脂質)のうち「たんぱく質や脂質も血糖に変わる」としていたが、研究が進み「糖質のみが血糖値を上げる」と2004年に見解を改めた。これが他の先進国も認める「国際基準」だ。
唯一、血糖値を上げる糖質を制限すれば、血糖値上昇を抑えられる私の提唱する糖質制限食はこのシンプルな事実に基づく。
ところが日本糖尿病学会はこの事実を隠し、2013年11月に発行の『糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版』で「血糖値に影響を及ぼす栄養素は主として炭水化物だが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼす」などと記載した。科学的根拠がなく、世界的な潮流とは真逆の非常識な見解だ。
学会は現在も糖尿病治療として「炭水化物50~60%、たんぱく質20%以下、脂質の摂取上限25%」、「女性1日1200~1400kcal」、「男性1日1600~1800kcal」のカロリー制限食を推奨する。脂質とたんぱく質を控えれば、血糖値が上がる炭水化物を多く摂取しても構わないというのだ。
論理矛盾も甚だしいが、この弊害は明らかだ。2型糖尿病患者が60%の糖質を摂取すると食後の血糖値は必ず200mg/dlを超える。血糖値が180mg/dlを超えると動脈硬化や合併症のリスクが高まることは、世界の医学界でエビデンス(科学的な根拠)として認められている。
デタラメな治療の結果、年間1万6000人以上が糖尿病腎症から透析を受け、その医療費は年間800億円に及ぶ。さらに、年間3000人以上が糖尿病網膜症で失明し、同じく年間3000人以上が糖尿病足病変で足を切断している。これだけの患者数が物語るのは学会が主導する糖尿病治療の不首尾に他ならない。
                
                
今回の記事の内容は、医師の指導法によって「真逆の結果」を生む恐れがあることを示している。
もちろん、日本糖尿病学会は、学会なりのエビデンスやデータを元に、今の治療法を決めているのだろうが、それを否定する海外のエビデンスがある場合、さらに、そのエビデンスの方が正しいと感じている医師がいる場合、現在の治療法を「見直す」ことは、患者側にとって何ら不利益になることはないはずだ。
再度の検証の結果、海外のエビデンスをくつがえす再度のエビデンスを得られれば、それを元に現在の治療法を続けることは正しいことだろうし、海外のエビデンスが正しいと裏付けられれば、治療法を改めれば良いことだ。
いずれにしても、治療法が病状を左右する恐れが指摘され、それを裏付けるエビデンスが存在する以上、これまでの治療法に固執することなく、患者側に最大の利益がもたらされる治療法の選択を行って欲しいものだ。

                      
おまけ★★★★西のつぶやき

アトピー性皮膚炎に関しても、今の日本では、その治療法を否定するエビデンスが存在しても、治療を行う医師が受け入れないことは実際にある。
以前、ある患者の方がプロトピック軟膏に対する厚労省の通達(発ガンのリスクがあることを患者に伝える、など)を医師に尋ねたところ、医師は「その通達は知っているが、患者に伝える必要はない。いちいち、そんなリスクを患者側に伝えていたのでは、医師は治療を行うことができなくなる」と言われたそうだ。
インフォームドコンセントの重要性が言われるようになって、かなりの時間が経つ中、患者側の「利益の逸失」があっても、医師の治療がしにくくなる場合は、ある意味「無視してよい」と考える医師の言葉は、あきれるしかない。
患者側の利益は医師側の利益と一致しないことがあるのは仕方ないことだが、それでも、優先すべきは医師側の利益ではなく患者側の利益だと思うのだが・・・