皮膚病の長期化は、内臓にも影響?

東です。

 

 

 

 

 

 

                     
三週間ほど前に、日経新聞に少し気になる記事がありましたので、紹介したいと思います。
          
         
●皮膚病長引くと内臓にも影響か
(日経新聞  2014.9.7)
            
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬(かんせん)などの皮膚病が長期間続くと、動脈硬化や体重減少、内蔵の機能不全などが生じる可能性があることを三重大のグループがマウスの実験で突き止め、米オンライン科学誌プロスワンに発表した。
グループによると、乾癬にかかった患者はそうでない人に比べて平均寿命が短いことや、心筋梗塞などになりやすいことが指摘されていたが、具体的なメカニズムは分かっていなかった。
グループは皮膚に炎症を起こすサイトカインというタンパク質が影響していると考えた。生後、一定期間後に皮膚炎を起こすマウスを遺伝子操作で作り、長期間観察したところ、動脈硬化や心臓の肥大化、脂肪細胞の燃焼による体重減少、肝臓や腎臓など臓器の機能不全が見られた。
サイトカインの一種、「インターロイキン1」が過剰に分泌され、血液を通じて体内を循環したことで疾患が生じたと考えられる。これを抑制する抗体を投与すると、症状が改善したという。
グループの山中恵一准教授(皮膚科学)は「皮膚病を放置したり、不十分な治療しかしていなかったりするケースが多い。専門医に診てもらい、きちんと治してほしい」と話している。
               
             
痒みを引き起こす原因としては、サイトカインというタンパク質が関わっていることは分かっています。
特にアトピー性皮膚炎の方には「IL-4」が深く関わっていますが、同じインターロイキンの1が今回の記事によると影響を与えていたのでは、と考えられているようです。
サイトカインを増やす要因は、他にも睡眠不足や運動不足、化学物質の摂取、あるいはステロイド剤の使用などもインターロイキン4を増加させることがわかっています。
規則正しい生活の中で、アトピー性皮膚炎を根本から正せる生活の構築が大切と言えるでしょう。

                
おまけ★★★★西のつぶやき

記事では、皮膚科の専門医の治療(ステロイド剤などの薬物治療)をしっかり受けることが大切、と結論づけているようだが、ステロイド剤の治療は、皮膚病を「抑える」ことはできても、治すことはできない。
症状の治療ももちろん大切だが、何より病気の治療が根本的なものとして必要なことは忘れてはいけないだろう。