アトピーでお酒を飲んでもよい?。

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

               
今日は、先日、いただいたご相談について紹介したいと思います。

                    

●Nさんからのご相談

28歳の男性です。顔と首に赤みと炎症があります。
胴体は何もないのですが、あと、手首と足首がカサカサして痒いです。
お酒が好きなのですが、お酒を飲むと痒みが出てきます。
やはりお酒はやめた方が良いでしょうか?

                       
Nさんの場合、顔に赤みがあること、そしてお酒を飲むと痒みが出てくることから、皮膚機能の痒み、というよりも免疫機能による痒みの方が強いように思います。
血管を拡張させる化学伝達物質は、痒みの原因になることがあります。
また、血管に痒みを引き起こす免疫細胞が集まってくる、という研究結果もあるようです。
         
          
●京大など、皮膚のかぶれ発症時に血管の免疫細胞が集積する仕組み解明
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140923eaaf.html
         
京都大学大学院医学研究科の江川形平研究員、椛島健治准教授らの研究グループは、久留米大学の夏秋洋平助教らと共同で、皮膚のかぶれが発症する時に血管周囲の免疫細胞が集積するメカニズムを解明した。皮膚炎制御のための化合物開発などにつながると期待される。
研究グループは二光子顕微鏡を用いて、皮膚関連リンパ網内系組織(SALT)を撮影した。その結果、SALTは通常の状態では存在せず、免疫応答が起こっている時にのみ誘導されることが分かったという。これを誘導型SALT「iSALT」と名付けた。
iSALTはマクロファージ、真皮樹状細胞、エフェクターT細胞が血管周囲に集まって形成される。iSALTの形成なしでは皮膚炎反応が起こらないため、iSALTは一部の皮膚炎反応の誘導に欠かせないとみている。
成果は22日、英科学誌ネイチャー・イミュノロジー電子版に掲載された。
         
        
このように、痒みを引き起こす化学伝達物質で血管が拡張したり、免疫応答システムが働いていると、血管に影響がもたらされます。
そうした影響の多くは、皮膚表面に対して「赤み」として認識されることが多いと言えます
当然、お酒を飲むことは、アルコールの作用で、血管を拡張させますから(お酒を飲むと顔が赤くなる、など)赤みや炎症を伴っている、という方の場合、お酒を飲むことは決して得策ではありません。
特にNさんの場合、お酒を飲むと痒みを感じるのであれば、アトピー性皮膚炎の状態が良くなるまでは、お酒は控えた方が良いでしょう。
また、手首や足首の炎症は、これは皮膚機能(乾燥状態)をきっかけに生じている可能性が高いと考えられます。
こういった部分に対しては、保水をしっかり行い、同時に水分蒸散量を下げるために保湿も適切に行うようにしましょう。

アトピー性皮膚炎は、正しい生活面やスキンケアなどのケアを行うことで、症状の多くを改善することは可能です。
逆に言えば、そういったケアができていなければ、症状が繰り返し悪化することもあり得ます。
まずは、適切なケアを、それも自分にとって必要なケアをしっかり考えて実行するように心がけましょう。

                 
おまけ★★★★東のつぶやき

以前、脂肪肝がアトピー性皮膚炎を悪化させている、という取材を行ったことがあります。
アルコールは肝臓に負荷を与えますから、なるべく症状が悪い時には飲まないようにした方が良いでしょう。
脂肪肝についての記事は興味がある方はご覧ください。
          
●隠れ脂肪肝によるアトピーの発症、悪化にご注意を!
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=care&c2=5&c3=2