ステロイド剤の飲み薬に注意を!

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
さて、最近のご相談で、少し気になることがありましたので、紹介したいと思います。
それは、アトピー性皮膚炎の治療で、皮膚科においてステロイド剤の飲み薬を処方されていることのご相談が何件かありました。
いずれも、アトピー性皮膚炎の初期治療として飲み薬が処方されていました。
長年アトピー性皮膚炎を患って、ステロイド剤の塗り薬が効かなくなったため、というケースではありません。

飲み薬としてのステロイド剤は、強い免疫抑制作用ににより、抗炎症効果は抜群に強く、痒みを抑える効果も強いと言えます。
しかし、強い効果で反面、その効果に「見合った」副作用も出やすい特徴があります。
初期のアトピー性皮膚炎において、ステロイド剤の飲み薬を処方、それも半年以上、長期連用させているケースは、あまり聞いたことがなく、それも異なった病院での出来事だったため、もしかすると、最近、飲み薬による治療を積極的に勧める傾向があるのかもしれません。

確かに、アトピー性皮膚炎の症状を抑える「効果」そのものは塗り薬よりもはるかに強いものがありますが、同時に、そのリスクも大きいものがあると言えます。
本来、ステロイド剤の飲み薬は、膠原病など血管における炎症を止めないと生命に危険がある状態などで処方される薬剤です。
もちろん、炎症を抑える効果が高いわけですし、アトピー性皮膚炎に対して適用外、ということではありません。
しかし、塗り薬よりも内分泌系に与える影響は相当大きく、ネガティブフィードバックにより、副腎皮質機能が低下することは知られています。

実際、内服のステロイド剤を中断後に、リバウンド症状が出た場合、塗り薬で生じるリバウンド症状よりもはるかに重くなるケースがほとんどです。
したがって、過去、ステロイド剤の服用を処方されたケースは、最強クラスの外用ステロイド剤で炎症が抑えられなくなった場合など、重度のやむを得ない状況に限られていたのですが、最近のご相談者は、いずれも初期のアトピー性皮膚炎、あるいは症状が重篤でない方ばかりでした。

そして、それらの方は、ステロイド剤の服用を中断後、いずれもリバウンド症状が現れて辛い状況に陥っています。
医師からは、再度、ステロイド剤の内服を勧められたケースや、これ以上ステロイド剤の内服は危険なので入院加療を勧められたケースなど、それぞれですが、少なくともアトピー性皮膚炎の初期治療において、ベストの選択ではなかったように思います。

アトピー性皮膚炎の治療において、医師からステロイド剤の内服を勧められた場合、できればセカンドオピニオンで、他の医師の意見も聞くように注意しましょう。

                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

初期のアトピー性皮膚炎でステロイド剤の内服、しかも長期間にわたりそれを継続させる、というのは少々、信じがたいところじゃ。
ステロイド剤の内服は内分泌系への影響も大きく、一定期間以上、使用した場合、急な中断は危険が生じる恐れがあるため、止める場合には、一錠を少しずつ削りながら減らしていくこともあるぐらい、慎重な使用を求められる薬剤と言える。
もちろん、内服の治療法しか選択肢がない、という場合もあるのじゃろうが、初期のアトピー性皮膚炎、あるいは軽度の症状に対して、その選択肢しかないわけではない。
処方を受けることがもしあれば、十分に注意して欲しいと思うの。