化学物質に気をつけましょう(2)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、昨日の続き、微量の化学物質が生体にどのような影響を現わすのかを考えていきたいと思います。

                         

●化学物質過敏症とアトピー
(あとぴナビ2003年5月号特集記事より)
            
            
◆化学物質過敏症の原因は、微量化学物質による体内環境の乱れ
          
人の身体は苛酷な外部環境に抵抗し、身体の内部環境を常に一定に保とうとしています。これを「ホメオスターシス」といいます。その内部環境を維持していく3本柱が、
①免疫系
②内分泌系(ホルモン系)
③自律神経系
です。
ところが、この3本柱は非常に繊細で、微量の化学物質に影響され変化することが知られてきました。そして、やっかいなのはこれらの3本柱は互いに連動しており、1本が乱れれば他も乱れてしまうこと。そのため、化学物質過敏症で自律神経が異常をきたすと、アレルギー症状のアトピー性皮膚炎が引き起こされたり、悪化することがあります。また、アレルギー体質の人は、自律神経が乱れていることが多く、化学物質過敏症が起こりやすくなります。
              
◆アトピーと化学物質過敏症、その違いと共通点
          
化学物質過敏症の場合、特に自律神経系を中心とした不快症状が出現。しかし、原因物質によって必ずしも一定の症状が出現してくるわけではありません。
例えばホルムアルデヒドが原因で現れる症状は、頭痛か、精神症状か、間接通貨、下痢か皮膚炎かは、体質によって変わります。皮膚炎の症状として現れた場合にはアトピー性皮膚炎と診断されるケースもあります。アレルギー症状としてのアトピーなのか、化学物質過敏症としてのアトピーなのかは非常に区別がつきにくい問題ですが、相互に深い関係があることは確かです。
また、同じ化学物質の環境にいても、発症する人としない人がいます。化学物質への感受性、耐久力、適応力の個人差は、個人の生活歴、職業歴、生活態度、遺伝的体質などによってさまざま。精神的なストレッサーも影響を及ぼします。
               
            
アトピー性皮膚炎の原因の一つは「免疫機能の異常状態」にありますが、免疫機能は、内分泌系と自律神経系の影響下にあるため、記事にあるように、化学物質はこの三つの系統すべてに影響を与えることが分かります。
昨日も書いたように、今の私たちの生活環境は、化学物質と無縁な生活を送ることは事実上、困難な状況です。
研究者の中には、こうした化学物質に対する生体への影響は、生体そのものが環境に適応する性質を持っているため、やがて薄れていくのではないか、という意見をおっしゃる方もいるようですが、少なくとも適応していくまでの間は、生体に対して「何らかの影響」が見られる、ということに変わりはありません。
化学物質による影響は、個人差があるとはいえ、今、アトピー性皮膚炎が増加している背景を考えると、その影響が出やすい状況にあることは確かなように感じます。
社会レベルでの対応が必要な事象については難しいことは確かですが、個人レベルでの対応が可能な範疇があることも確かです。
身近な化学物質の影響を知った上で、しっかりと対策を行うようにしましょう。

                       
おまけ★★★★北のつぶやき

今回、紹介した「化学物質過敏症とアトピー」の記事の全文は、あとぴナビの情報Webでご覧いただくことができます。
興味のある方は、ご参照ください。

●化学物質過敏症とアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=care&c2=3&c3=1