化学物質に気をつけましょう(1)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

                   
昨日は、東さんがカビのことについて記事を書いていましたが、アトピー性皮膚炎の方にとって、生活環境内に潜む悪化要因は、カビの他にも化学物質が関係しています。
過去のあとぴナビで取材した記事の中で、今日と明日で、化学物質過敏症の記事を紹介したいと思います。
         
          
●化学物質過敏症とアトピー
(あとぴナビ2003年5月号特集記事より)
         
「化学物質過敏症」「シックハウス症候群」という言葉もあるとおり、衣食住の生活環境内の化学物質汚染が身体に及ぼす悪影響が問題になっています。アトピー性皮膚炎とも関係の深い化学物質過敏症について考えてみます。
      
◆増え続ける化学物質過敏症とアトピー
         
さまざまな不快症状にみまわれる化学物質過敏症。その正体はなかなか解明されてきませんでした。最近ではさまざまな症例から、症状や原因について研究されるようになってきています。
         
◆化学物質過敏症とは微量な化学物質に反応して起こる不快症状
          
新築住居に入居した後やリフォームした後に、のどの痛み、目のチカチカ感、頭痛、気持ちが悪い、下痢、関節の痛み、疲れやすい、集中力・記憶力が低下、ぜんそくやアトピーがひどくなった、という症状にみまわれることがあります。
この症状は実にさまざまで、化学物質過敏症の一つであるシックハウス症候群ともいわれています。
微量の化学物質で反応した場合には、前述のような諸症状に悩まされる化学物質過敏症となります。また、大量の化学物質を浴びた場合は中毒症状を起こします。
化学物質過敏症とは、「かなり大量の化学物質に接触した後、または微量な化学物質に長期に接した後で、非常に微量な化学物質に再接触した場合に出てくる不愉快な症状」です。中毒との違いは、家族全員がかかることが少ないこと、原因となっている住居などを離れても、その後さまざまな微量の化学物質に非常に敏感に反応するようになる点です。
          
◆増え続ける化学物質と身体に及ぼす悪影響
         
化学物質過敏症は、私たちの身近な環境で化学物質が急激に増加し、省エネ対策で高気密になった住宅が普及してから特に問題になってきました。
人類がこれまで開発してきた化学物質は1600万種類にのぼり、毎日2千種類の新しい化学物質が報告され続けているといわれています。
しかし、一つ一つの化学物質の安全性の確認が不十分なまま、環境に満ち溢れている状態。
特に問題なのは、空気汚染。人は1日に15~20kgもの空気を取り込んでいます。空気中の化学物質は肺から血液に溶け込んで身体中を巡り、各臓器に悪影響を与えます。特に直接脳まで流れ込んで、中枢神経系まで到達するコースもあります。
            
             
アトピー性皮膚炎が増加してきた背景には、化学物質による内分泌への影響は、大きな一因と考えられています。
特に、人体への化学物質の吸収は消化器官によるものが2割なのに対して、呼吸器からは8割が吸収されています。
戸外では排気ガスや、舗装道路の細かな塵、工場の排煙、そして室内においては壁紙や家具、そして家電製品から放出される化学物質などがあるため、四六時中、化学物質に曝露されている生活を送っていると言っても過言ではありません。
化学物質のやっかいなところは、微量で反応するところにあります。
記事にあるように、微量の場合にはアレルギー症状を、そして量が多くなると今度は中毒症状が現れることがあります。また、大量の化学物質に曝露された場合、その後、微量の化学物質に反応しやすくなるなど、生体への影響は無視できないものがあると言えるでしょう。

では、人体に対して化学物質がどのように影響が現れるのでしょうか?
続きは明日にしたいと思います。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

化学物質過敏症の症状がある方の場合、アトピー性皮膚炎の症状が同時に現れるケースは少なくありません。
皮膚に症状が現れる=中毒症状に至る前の警告信号、という捉え方もできますから、アレルギー反応そのものは、生体の防御反応の一つとも言えます。
もちろん、そうした化学物質に反応しない体づくりは大切なのですが、同時に、生体に受ける化学物質の量を「減らす」工夫も行うように気をつけましょう。