アトピー肌が持つ特徴とは?(3)

北です。

 

 

 

 

 

 

             
昨日までの二日間で、皮膚の働きと、アトピー肌の特徴について述べました。
今日は、それらを踏まえたうえで、アトピー性皮膚炎の方が、どのようなケアを重視していくことが大切なのかを考えてみましょう。
            
           
●水分を補うことが皮膚には大切
            
アトピー性皮膚炎の痒みはアレルゲンなどが関係する免疫機能の異常状態による痒みと、角質層の水分保持機能の低下、バリア機能の低下などによる皮膚機能の異常状態による痒みの二つが主にあります。
特に、後者は炎症から生じる痒み以外の原因が関わることもあるため、ステロイド剤などの薬剤が上手く効果を発揮しないこともあります。
皮膚は、痒みを知覚する神経線維が通常、真皮内にとどまっています。
しかし、角質層が乾燥状態になると、その神経繊維が角質層内に侵入、皮膚への刺激を直接痒みと認識しやすくなったり、バリア機能の低下による異物の侵入からの痒みも引き起こしやすくなります。
そういった、皮膚の状態を改善していくためには、まず考えなければならないのは、「角質層に水分をどのように留めるのか」という点、そして掻き壊しなどにより「低下したバリア機能をどのように回復させるのか」という点があります。
これらは、薬剤で補えるものとは違いますから、基本的には、「保水」「保湿」「保護」といったスキンケアで補うことが大切になります。

アトピー性皮膚炎の方の場合、皮膚に浸みにくいということもあり、ワセリンなど油分のスキンケアアイテムで保湿する方が多いのですが、そうした油分ベースのスキンケアアイテムは水分を含んでいないため、角質層内の潤いを高めることには役だち辛いと言えます。

まずは、角質層に水分をしっかり与えられるローションやジェルなどで「保水」を行い、「保水」した水分の蒸散を防ぐために「保湿」を重ね、最後に、バリア機能が低下した状態には「保護」のケアを加えることを考えましょう。
            
          
●スキンケアは毎日の生活も関係する
         
スキンケアを意識する場合、直接、皮膚に塗布するアイテムを考えがちですが、お肌の状態は、毎日の生活習慣にも密接に関わります。
例えば、睡眠が不足して肌がガサガサした経験を持つ方は多いと思いますが、睡眠が不足することで、内分泌機能が低下し、その影響がお肌に現れることがあるわけです。
これは、食事や運動、そしてストレスなども関係してくる要因です。
アトピー性皮膚炎が「治りにくい」方の場合、こうしたお肌に影響を与える生活要因を抱えているにも関わらず、その生活要因の改善がなかなかできていない、ということが多く見受けます。
ステロイド剤などで痒みや炎症をいくら抑えても、こうした「痒みを作る原因」が解消できていなければ、繰り返し症状が現れます。
痒みが出る→ステロイド剤で抑える→薬の効果が切れて再びかゆみが出る→ステロイドで抑える、ということを繰り返すうちに、薬剤が持つリスクを受ける可能性も高くなります。
したがって、まずお肌の状態を改善する、そしてスキンケアを考えていく上では、お肌の状態だけを注視するのではなく、生活面にも注意を払う必要がある、といえるでしょう。
             
             
アトピー性皮膚炎の症状は「お肌」に現れます。
それだけに、適切なケアをお肌に施すことはとても重要だと言えるでしょう。
お肌の働きとアトピー肌の特徴を知って、自分の状態に合わせた適切なケアを心がけていくようにしましょう。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

スキンケアを行っている方で一つ注意いただきたい部分があるとすると、年中同じスキンケアを行っていないか、という点です。
気温や湿度は、季節によって大きく異なります。
確かに最近の室内環境はエアコンなどにより一年中、似た状態を作ることができるようになりました。
しかし、外気温の変化により、その状態は一定の範囲で変化をすることは避けられません。
乾燥した時期のケアが湿度が高い時期のケアと同一だった場合、お肌に適していない、ということもあります。
季節的な要因も含めて、スキンケアは考えるようにしましょう。