アレルゲンが皮膚から影響を与える?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
食物アレルゲンは、基本的に対象となる食物の摂取により消化器官から吸収され、免疫反応を生じさせ症状を引き起こします。
しかし、この食物アレルゲンが皮膚から吸収されることで、アレルギーを引き起こすことが研究で明らかになりました。
今回は、その記事を紹介したいと思います。
              
               
●アレルギー、皮膚からも 兵庫医科大が特定タンパク質関与発表
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0304J_T00C14A6CR8000/
         
アレルギーには、皮膚から吸収された食べ物の成分が原因となって起きるケースがあり、発症には特定のタンパク質が関与しているとの研究結果を、兵庫医科大の善本知広主任教授らのチームがマウスを使って解明し、3日発表した。
            
善本主任教授は「皮膚が弱い乳幼児は、母親の手やエプロンに残った食べ物に触れるだけで、アレルギー症状を引き起こしやすくなる可能性がある」と話す。
タンパク質は免疫に関わる「TSLP」で、この働きを抑えられれば、乳幼児に多い食物アレルギーの予防や新たな治療法の開発に役立つとしている。
チームは、TSLPに着目。実験でマウスに、卵白に含まれるアレルギーの原因成分を皮膚から取り込ませ、皮膚の上皮細胞がTSLPを作り出した後に、原因成分を口から投与すると、アレルギーを発症した。
一方で、人為的にTSLPが働かないようにすると、原因成分を与えても発症しなかった。
善本主任教授によると、TSLPにより、マウスがアレルギー症状を引き起こす体質に変化したと考えられるという。〔共同〕
               
              
記事に出てくる「TSLP」とは、Thymic stromal lymphopoietinの略称で、サイトカインの一つです。
これまでも、他の研究でアレルギー発症のマスタースイッチとして注目されていました。
今回の記事では、食物アレルゲンは、摂取だけでなく、接触によってもアレルギー症状を引き起こす、としています。
あとぴナビで「アトピーと乳幼児」を連載いただいている、角田和彦先生(かくたこども&アレルギークリニック院長)は、以前より、家族が食事でアレルゲンとなる食べ物を食べていた場合、空気中に細かく浮遊することで、対象となる乳幼児にアレルギー症状が現れることをおっしゃっておられました。

食物アレルゲンをお持ちの方は、こうした接触にも注意を払うようにした方が良いでしょう。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

東さんが書いていた角田先生の記事は、下記でご覧いただけます。
皮膚からのアレルゲンの吸収については、5Pの「アレルギー対策は家族ぐるみで」の部分に載っています。
興味のある方はご覧ください。

●あとぴナビ2014年1月号(電子書籍)
http://www.atopinavi.com/eb/201401_navi/index.html