ステロイド剤とプロトピックが身体にもたらす弊害(2)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                               
今日は昨日の続きでランゲルハンス細胞について説明します。
             
               
●ステロイド剤は、ランゲルハンス細胞を死滅させる
         
■ランゲルハンス細胞は異物から体を守る
              
表皮細胞の2~5%を占めるランゲルハンス細胞は、樹枝のように伸びた突起部分で外部から皮膚に侵入してくる異物(ウイルス・細菌・化学物質など)を見張って有害な異物の侵入を脳に伝え、皮膚のバリア機能の役割を担っています。
          
■ステロイド剤3週間でランゲルハンス細胞の73%が死滅
          
ステロイド剤をぬることによってランゲルハンス細胞が減ってしまうことも、実験によって明らかになっています。ベトネベート(強いランクのステロイド剤)を健康な成人男性に1日2回ずつ5日間ぬり続けたところ、ランゲルハンス細胞の半分が死滅しました。同じ実験をアトピー性皮膚炎患者でも行ったところ、はじめの1週間では細胞数にあまり変化が見られませんでした。しかし2週間後には顕著な減少が認められ、3週間後にはなんと73%が死滅してしまいました。
              
■一度減ったランゲルハンス細胞は、なかなか再生しない
                 
一度減ってしまったランゲルハンス細胞は、なかなか再生しないこともわかっています。こちらはマウスを使った実験ですが、再生には50日間を要したというデータがあります。減るのは早いですが、再生するのにはその何倍もの時間がかかるようです。
          
■ステロイド剤によって感染症リスクはますます高まる
            
ステロイド剤によって、皮膚のバリア機能を担う抗菌ペプチドとランゲルハンス細胞は両方とも減ってしまいます。さらには体の免疫機能を司るT細胞(免疫細胞)までもが減ってしまうことがわかっています。これでは皮膚の免疫力は下がる一方です。ステロイド剤をぬり続けることによって、皮膚はますます外部からの刺激を受けやすくなり、感染症のリスクはますます高まります。
            
             
ランゲルハンス細胞も、皮膚を守る因子の一つです。
これにもステロイド剤は影響を与えることが分かっています。
感染症が見られる方は特に注意しましょう。

明日はプロトピックについてです。

                                     

おまけ★★★★南のつぶやき

ランゲルハンス細胞は、紫外線の影響も受けやすいことが分かっています。
これから、日差しが強くなりますから、外出する機会が多い方は、UVケアなど忘れないようにしましょう。