皮膚科医の患者を傷つける言葉とは?

大田です。

 

 

 

 

 

 

                       
アトピー性皮膚炎で皮膚科医や内科医を受診した際、医師からの言葉で傷付いた、という相談は、未だにいただきます。
昔よりは少なくなりましたが、Webで患者が情報を得られる分、医師も説明に時間を要することも多くなったせいか、感情的な言葉で攻め立てられる、と感じる患者の方も多いようです。
先日も、会員の方からメールをいただきました。
              
         
●Tさんからのメール
          
大田さん、久しぶりです。
昨日、休職の書類を書いてもらうため皮膚科に行ってきました。
結果、書類は書いてもらえませんでしたし、脱ステロイドをすることを否定され、さらに温泉療養も否定されました。
その医者いわく、

・16歳までに治らなかったアトピーは一生治らない。
・ステロイドが体から出ていくような事はない。
・飲み薬とステロイドで治すか、月5万かかる免疫抑制薬を3ヶ月服用すればきれいな体になる

と言われました。
私が、3ヶ月飲みきったあとはどうすればいいのかと聞くと、その後はいい状態を維持するために気を付ける。また副作用で腎機能障害になる事もあると言いながら、その点はうやむやにされました。
また、私のアトピーは夏は調子良く乾燥する寒い時期になると悪化すると伝えると、乾燥してアトピーになるなら、砂漠に住んでる人は皆アトピーですか?と笑れました。

大田さん、医者ってどこも同じなんですね。今回行った皮膚科は、ネットで脱ステロイドできるし、優しい医者だとの事だったので、ここなら理解してもらえるかもと期待して行ったのですが。
ほとんど私の話を聞かず、自分の知識ばかり、挙句の果てに治らない、ステロイドは今は怖い薬ではないと。
正直腹が立ちましたし、ここまで言われたら絶対脱ステロイド&温泉療法で治してやる!と逆にやる気が出ました!笑

今日は、昨日行った皮膚科の医者があまりにも腹立ったので、大田さんに聞いてほしくメールしました。
自分の信じた方法で、頑張ります!

                     

患者の気持ちを前向きにするのか、落ち込ませるのか、これは診察を行った医師の言葉で、誘導することが可能です。
少なくとも、Tさんを診察された医師は、Tさんに前向きに治療に取り組むような誘導は考えていなかったように思います。
また、「乾燥してアトピーになるなら、砂漠に住んでいる人は皆アトピーですか?」というのは、未だにこういうことを言う医師がいるのは驚きでした。
フィラグリンの欠損やセラミドの不足による皮膚の水分保持能力の低下やバリア機能の低下を、砂漠の乾燥が皮膚に生じさせる乾燥と同一とみなしていることもそうですが、病気の原因と症状悪化の原因を同一と考えているような言動は、少しどうかとも思います。

医師には大きく分けて、「病気を診る医師」と「症状を診る医師」がいます。
急性期の疾患は体の治癒力による回復も一般的に早く働きますから治癒しやすい側面がありますが、慢性期の疾患は原因も複雑になっている分、特にアレルギーのような外的要因と内的要因が絡みあう疾患の場合、単一の治療法では治癒しづらいことが多いと言えます。
特に、その単一の治療法が「病気」の治療ではなく「症状」の治療の場合は猶更でしょう。

病気を治すのか、症状を治すのか、そして患者の「望み」はそのどちらにあるのか、プロフェッショナルである医師だからこそ、「患者の希望」に耳を傾けて欲しいと思います。

                            
おまけ★★★★博士のつぶやき

恐らく、その医師も、患者のことを考えて治療は行っておるはずじゃ。
じゃが、自分の治療がもたらすベネフィットとリスクのバランスを患者がどのように受け取るのかについて、見極めができておらんように思うの。
確かに医師もプロフェッショナルだが、患者自身も、長年患っていればいるほど、その病気に対しては詳しくなるものじゃ。
もちろん、得ている「情報」がどれだけ「正しいのか」という問題はあるが、ことアトピー性皮膚炎でいえば、医師が持っておる情報も大差があるとは思えないことも多いからの。