ステロイド成分入りの漢方クリームに注意を

月一、ブログを担当している西だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

                           

さて、先日、あるニュースが朝の情報番組で取り上げられていた。
視た方も多いのではないだろうか?
ステロイドを含有していない、と患者に漢方のクリームを処方していた医師が、実際には最強のステロイド剤の成分を含有させていたことが問題となっていた。
              
              
●問題の漢方クリーム、使用ステロイドは「最強」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140306-OYT1T00453.htm
            
横浜市都筑区の「山口医院」が、ステロイド入りの塗り薬をステロイドが入っていない「漢方クリーム」として患者に処方していた問題で、このステロイドは最も作用が強いクラスの「プロピオン酸クロベタゾール」だったことが、国民生活センターの調査でわかった。
一方、消費者庁は5日、同庁のホームページでこの問題を取り上げ、「皮膚科を受診して」と注意を呼びかけた。

塗り薬はアトピー性皮膚炎の患者らに処方されていた。消費者庁消費者安全課によると、消費者からの依頼で国民生活センターが調べた結果、塗り薬にはプロピオン酸クロベタゾールが約0・05%含まれていた。
同庁は「皮膚萎縮や緑内障などの副作用の恐れがある」としている。
ステロイドは強さに応じて5段階に分類されており、プロピオン酸クロベタゾールは最も強い1群(ストロンゲスト)とされている。
日本皮膚科学会が2009年に作成したガイドラインでは、ストロンゲストのステロイドはアトピー性皮膚炎の治療薬として基本的に推奨されておらず、重症の場合には「選択して使用することもある」としている。

消費者庁によると、山口医院は4月4日、横浜市都筑区の都筑公会堂で患者に対する説明会を開き、漢方クリームの回収や返金の範囲などについての方針を伝える予定。同医院は読売新聞の取材に応じていない。

アトピー性皮膚炎の治療に詳しい竹原和彦・金沢大教授によると、2000年代前半、未承認の中国製塗り薬で今回と同様の事例が2件あったが、副作用の報告はなかったという。竹原教授は「顔に塗るのは4群(マイルド)のステロイドが入った塗り薬が通常で、ストロンゲストが入ったものは使うべきではない」と話している。
             
            
記事では、「中国製塗り薬で過去に2例」、とあるが、ステロイド剤が含有していない、と患者に説明しながら実際にはステロイド剤の成分が含まれていた、という事例は、中国製に限らず、過去にも数多く報告されている。
実際、摘発された例もある。

最強クラスのステロイド剤の成分ならば、炎症を抑える力は強く、即効性もあることから、使用した患者の口コミで病院の評判を高めていたのではないだろうか?
現時点で、最も強く炎症を抑える力を持っているのはやはりステロイド剤だろう。
次にプロトピック軟膏など、結局のところ、免疫抑制作用が強い薬剤に限られている。

今回の件で、処方した医師は、「平成25年に中国で製造された分が、製造の際に同じラインで製造されていた前の医薬品の成分が残っていたため」、と説明しているようだ。
だが、その対象となる平成25年製造分より前の同クリームでも効き目が強く、ネットで調べてみると、患者の間では疑いの声が出ていたようだ。

医師の説明を信じるかどうか、という問題にもなってくるから、患者側で判断することは難しい事例だろう。だが、少なくとも、アトピー性皮膚炎に対して炎症を「効果的に」抑えるためには、薬剤成分が不可欠なのが今の現状であることは認識しておくべきだろう。

                            
おまけ★★★★東のつぶやき

記事にある同医院の漢方クリームの回収については、消費者庁のHPに掲載されていますので、もし、この漢方クリームを使っていた方がおられたらご注意ください。
●消費者庁リコール情報サイト
http://www.recall.go.jp/all_ages/detail.php?rcl=00000008825