界面活性剤の問題点を考える(1)。

大田です。

 

 

 

 

 

 

                     
さて、今週はアレルギー週間です。
アレルギーに関する記事も、Web上で増えているようですが、洗濯に関する記事を見つけました。
               
                 
●アトピー性皮膚炎経験者のいる世帯のうち「洗濯の方法」に気をつかっているのは15%のみ
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140213/prl1402131238047-n1.htm
                 
シャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市/代表取締役社長:森田隼人)は、2月17日から23日のアレルギー週間(※)に合わせて、20代から60代の女性を対象にして「アトピー性皮膚炎に関する意識調査」を行いました。(WEB調査、調査期間:2014年1月30日~31日、サンプル数:1000人)
調査の結果、ご自身またはご家族にアトピー性皮膚炎の症状があるかを問う質問に、37%の人が「現在症状がある」もしくは「以前症状があった」と答えました。全体の3分の1以上の世帯にアトピー性皮膚炎発症経験者がいることが分かりました。世帯に発症経験者がいる方に発症時期を問うと、66%の人が10歳未満で発症しているという結果になりました。また、アレルギーの原因を調べる検査をしたことがない人が約半数を占めることがわかりました。
上記の結果のように、多くの方が幼少期に発症し、発症から長い付き合いになっているにも関わらず、アレルギーの原因を調べる検査を受けたことがなく、現在も原因を知らない人も約半数に上ることが分かりました。
                     
また、アトピー性皮膚炎と生活習慣についての質問では、世帯にアトピー性皮膚炎経験者がいる方が生活で気をつけていることは、「保湿」が64%と最も多い結果となりました。一方で「洗濯の方法」が15%と最も少なく、直接肌に触れる衣服の洗濯に関してあまり気を付けていないことが分かります。
また、体を洗う際に気をつかうことを質問したところ、「スポンジなどを使わず手で洗う」を選んだ人が、アトピー性皮膚炎経験者がいる世帯といない世帯で13ポイントの差があり、「洗浄剤選び」を選んだ人も10ポイントの 差があることが分かりました。また、「皮ふアレルギーテスト」や「皮ふ刺激テスト」の表記を見たことがある人は、経験者がいる世帯といない世帯の間に17ポイントの開きがあることが分かります。
上記の結果から、アトピー性皮膚炎経験者がいる世帯は、肌への刺激に対しての意識が高く、普段の生活から気を付けている様子が伺えます。皮膚科の専門医も保湿の他にも、肌を洗うもの際の刺激を押さえることを推奨しています。
「皮ふアレルギーテスト」「皮ふ刺激テスト」をクリアしているかどうかということも商品選びの参考になります。シャボン玉石けんの洗濯用液体石けん『シャボン玉スノール』は、「皮ふアレルギーテスト」、「皮ふ刺激テスト」をクリアしており、香料、着色料、酸化防止剤はもちろん、蛍光増白剤や合成界面活性剤は使用していない無添加石けんで、日本アトピー協会推薦品に認定されています。
               
■専門家の声【くみこキッズクリニック(福岡県)小児科・アレルギー科 中村 久美子 院長】
アトピー性皮膚炎の患者さんの数は、1980年代からみると明らかに増加しています。厚生労働省によると、国民の約1割がアトピー性皮膚炎と推定されています。アトピー性皮膚炎は、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)です。その根本には皮膚の乾燥とバリアー機能異常があり、そこへアレルギー反応や、外界からの様々な刺激が加わって生じると考えられています。外界からの刺激として、空気の乾燥や、皮膚に触れる様々な物(衣類や汚れ、化学物質など)があります。汗で悪化するという方も多く、皮膚の清潔保持のため、刺激の少ない石けんでやさしく洗うことや保湿剤や軟膏を塗布して乾燥を防ぐスキンケアが大切です。また、洗濯洗剤に含まれる微量な添加物が肌着に残留し、悪化因子となる場合もありますので、自分の肌に合う(影響の少ない)洗浄剤を選ぶことも同じくらい重要です。
                
                 
調査を行って記事を作成しているのが洗剤メーカーのため仕方ないのかもしれませんが、記事の中で洗濯の歳の問題点を「香料、着色料、酸化防止剤はもちろん、蛍光増白剤や合成界面活性剤」に求め、アレルギーテストや皮膚刺激テストに合格しているので、無添加石けんが良い、となっていますが、アトピー性皮膚炎の方が洗濯による問題点が生じるケースの多くは、こうした刺激性の問題よりも、「界面活性剤」にあります。

無添加石けんは、確かに「合成界面活性剤」ではないかもしれませんが、出発原料が合成界面活性剤が石油から作られているのに対して、天然の油から作られているという「原料」の違いがあるだけで、結局のところ「界面活性剤」であることに変わりはありません。

現在、ほぼ全ての家庭で行っている洗濯は「全自動洗濯機」など洗濯機で行っていると思いますが、洗濯機での洗濯の特徴として、どれだけすすぎを繰り返しても、数%の洗濯製剤が衣類に残留するのを防ぐことはできません。
これは、どのような洗剤も同様です。
そのため、特に肌着など肌に直接触れる衣類に残留した界面活性剤は、皮膚表面の皮脂を乳化して取り去る働きを持っているため、アトピー性皮膚炎の方の乾燥を促進させる傾向があります。
当然、お肌が乾燥すれば、かゆみを知覚する神経線維が角質層内に侵入したり、バリア機能が低下することで、外部からの異物や刺激に反応しやすくなることで、症状が悪化しやすくなります。

この洗濯洗剤による問題点は、合成か天然かを問わず、界面活性剤を用いた洗剤では避けようがない問題ですので、刺激性の面では確かに石けん洗剤は合成洗剤よりも低いのかもしれませんが、アトピー性皮膚炎の方に対する「悪影響」という点で見れば、合成洗剤も石けん洗剤も変わりはないと言えるでしょう。

そして、この界面活性剤の問題点は、洗濯洗剤だけではなく、私たちの生活の中では、いろいろなシュチエーションで関わってきています。
続きは明日にしたいと思います。

                                 
おまけ★★★★博士のつぶやき

洗剤を「悪者」とする意見の中に、合成界面活性剤が良くない、とする意見は多く、そのためか、純石鹸は合成界面活性剤ではない=界面活性剤ではない、といった誤った認識をしておる方もおるようじゃ。
もちろん、刺激性や毒性、安全性の問題点は、純石鹸などは合成洗剤よりも良いかもしれんが、界面活性剤であることによる問題点は、そうした刺激性や安全性の問題点とは別のところにあることは認識しておくことが必要じゃろうの。