「症状」が持つ意味合いとは?(1)

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
インフルエンザの流行が広がっているようです。
          
            
●インフル患者が大幅増=1週間に推計66万人―感染研
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140124-00000073-jij-soci
          
国立感染症研究所は24日、19日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者が推計で約66万人に上ったと発表した。前週の約34万人から大幅に増えた。定期的に報告を受けている全国約5000の医療機関の患者数は1機関当たり平均11.78人だった。
        
         
インフルエンザの治療は、抗ウィルス剤や症状に対する緩和薬(咳止め、解熱剤など)が中心になりますが、こうした症状を緩和させることは、反面、マイナスの要因があることもあります。
例えば、解熱剤を使用するとインフルエンザにより生じた高熱がおさまり、体が楽になりますが、熱が下がることでインフルエンザに対する「体の防御力」も失われます。
熱がなぜ上がるかと言うと、通常の生体内における深部温度、37~38度は、ウィルスが増殖するためにとってもよい環境(温度)のため、熱を上げてウィルスの増殖を抑えようとする働き、つまり熱は体の防御力の一つといえます。
当然、熱が下がれば楽にはなりますが、ウィルスの増殖活動は活発化するため、免疫力が追いつかない場合、疾患そのものは長引きやすくなります。
また、外国の研究で、解熱剤を使用することで、インフルエンザが拡散する恐れ、という記事も出ていました。
          
          
●解熱剤の利用、インフルウイルス拡散の危険 研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140123-00000025-jij_afp-int
             
インフルエンザなどで熱が出たときに、市販の解熱剤を服用すれば体は楽になるかもしれないが、かえってウイルス感染を拡大しいている恐れがあるとの研究が、英学術専門誌「英王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society)」に掲載された。
人の体は発熱することでウイルスや細菌を撃退し増殖も防いでいる。だが、高熱などインフルエンザの諸症状を抑えようとイブプロフェンやアセトアミノフェン、アセチルサリチル酸などを含む薬剤を服用する人たちが増えている。
カナダ・マクマスター大学(McMaster University)の研究チームが発表した論文によると、その結果としてインフルエンザ感染者が体内のウイルスを排出する割合や期間が増し、より多くのウイルスが、せきやくしゃみを通じて周囲の人に伝達されている。熱が下がって体が楽になれば他人と接触する機会が増え、その結果ウイルスを拡散しているためだという。
論文は、「治療の第一目的が解熱でなくても、熱も下がる可能性は高い。感染性疾患の典型的な諸症状の緩和が目的の一般用医薬品の大半には解熱作用のある成分が含まれているからだ」と説明している。
過去の複数の研究を調査した研究チームは、発熱を抑える医薬品の使用が広まった結果、インフルエンザ感染者の数が毎年5%増加しているとの結論を導いた。
             
                
このように、熱を抑えることでインフルエンザが拡散する恐れがあるのは少々皮肉といえるかもしれません。
こうした「症状」を抑えることによる「弊害」はアトピー性皮膚炎の場合も生じることがあります。

続きは明日にしたいと思います。

                            
おまけ★★★★大田のつぶやき

最近話題のノロウィルスも、症状として下痢や吐き気がありますが、下痢止めを用いると、症状が長引くことがあります。
下痢も、体内の異物を外に排泄する(ノロウィルスを排除する)、といった生体の防御反応の一つです。
下痢止めを使用して、ノロウィルスを腸内に留めた状態になれば、その影響も続きやすい、ということになります。
症状は、本人にとっては「辛い」状況を生むことも多いのですが、体にとっては「無意味に生じさせているものではない」ことは理解しておくことが大切でしょう。