予防接種しても集団感染?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                              
今日は、予防接種の記事を紹介いたします。
             
              
●ワクチン接種しても園児ら風疹に集団感染…島根
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=91201

島根県の保育園で昨春、風疹のワクチンを接種した園児らの集団感染が起きていたことが、国立感染症研究所などの調査で分かった。唾液がついたおもちゃをなめるなどしてウイルスが広がった可能性が高いという。感染研は、ワクチンを接種した幼児の風疹の集団感染例は国内で初めてとし、「妊婦が出入りすることが多い保育園などは注意してほしい」と呼びかけている。

感染研や県によると昨年4月、予防接種を受けていない1歳の男児がまず発症し、その後、約2か月間に、この男児を含む1~5歳の園児22人と職員1人、家族7人の計30人に感染が広がった。このうち少なくとも園児18人は風疹の予防接種を受けていた。ただ接種した園児の症状は1人を除いていずれも軽く、発熱と発疹がない園児も6人いた。

感染研は当初、ワクチンの品質を調べたが、問題はなかった。一方、〈1〉風疹ウイルスは唾液に多く含まれる〈2〉幼児は物を口に入れたり、なめたりする――ことから、感染研は「1歳児を中心に、ワクチンの予防効果を超える大量のウイルスが唾液を介して広がったのではないか」とみている。

風疹ワクチンは2006年度から、1歳と就学前1年間が定期接種対象になった。調査した感染研の中島一敏主任研究官(感染症疫学)は「接種した幼児は症状が軽いため、逆に『隠れ集団感染』が各地で起きる可能性がある。保育園ではおもちゃはなるべく清潔に保ち、流行期は一緒に使わないなどの注意をしてほしい」と指摘している。
                 
                   
予防接種を行った際の一般の方のイメージとして、対象の疾患が「予防できる」というイメージが強いと思います。
実際、抗体がしっかり獲得できれば、その効果はあるわけですが、記事にあるように発病そのものを完全にふせげないこともあります。
また、予防接種の本来の目的は「感染しない」ではなく、「発病を予防する」あるいは、「発病した場合の症状を軽くする」ということにあります。

一般の方は「感染」と「発病」を等しく考えていることが多いようですが、感染はウィルスと接すれば必然的に生じるもので、感染した場合に、発病するかどうかは自分の免疫力の状態により変化してくる、ということです。

こうした免疫の仕組みは知っておくと良いでしょう。

                            
おまけ★★★★博士のつぶやき

冬はインフルエンザが本格化する季節じゃが、インフルエンザの予防接種を行うと、インフルエンザにかからない、と考える人は多いようじゃ。
じゃが、今日、東君が書いておったように、インフルエンザの予防接種を行うことで防げるのは「かからない」ことではなく「発病しない」ことじゃ。
もっと厳密に言うと、発病する前にインフルエンザのウィルスを体内でやっつけることができる、もしできない場合も、症状が重くなる前に免疫機能が働いてくれる、ということじゃな。
なお、風疹の場合はウィルスが一種類といえるが、インフルエンザの場合、ウィルスの種類はA型、B型などいくつもあり、型が違うと抗体も異なるため、効果が見られない、ということも忘れないようにした方が良いじゃろう。