ダニ対策とアトピーの関係とは?

明けましておめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

                               
東です。
今年も、いろいろなアトピー性皮膚炎に関する記事や情報を紹介していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

さて、今年の最初のブログは、ダニの記事を紹介いたします。
          
         
●重症アレルギーの原因9割はダニ、掃除だけでは不十分
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1100O_R11C13A2000000/
            
「喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の人は検査でチリダニが主犯と分かっても、単に布団に掃除機をかけるだけなど、従来、対策が不十分だった。薬物療法で治らない人はダニ相検査を受け、畳を防ダニ畳やフローリングに変えるなど、本当にダニの多い場所に対策を打つことが重要」と中山皮膚科クリニックの中山秀夫院長。
ダニ相検査とは、アレルギー患者の自宅で20カ所程度のゴミを掃除機で採取してダニの多い場所を調べ、住環境の改善を図るための検査だ。中山院長の薦めでダニ相検査を受け、寝具を高密度繊維の防ダニ布団に替え、カーペットをやめるなど環境改善した結果、薬だけでは治らなかったアトピー性皮膚炎の8割が劇的に改善したという。
          
中山院長らの調査でダニの多い場所はカーペット、畳、畳床(畳の中)、布張りのソファ。布団ばかりではないのだ。
ダニ相検査会社ペストマネジメントラボの高岡正敏社長は、「ダニ相は各家庭で異なり、ベッドマット、チャイルドシート、タンスから大量のチリダニが検出されたケースも。ダニを減らすには、換気と掃除をこまめに行い、着ない衣類は捨てる、長期収納する布団や衣類は乾燥剤と一緒に密封、年末と梅雨明け後に大掃除をするのが基本。だが、やみくもなダニ対策では大変なだけで、症状は改善しないということになりかねない。各家庭の状況に合った対策が重要」と話す。
ちなみに換気が大切なのはダニの好む湿気を減らすためだ。
ダニ相検査には保険が使えない。ペストマネジメントラボの場合、東京23区内で3万6750円(23区外は交通費加算)だ。「自分の家に合った対処法が分かったほうが環境改善費用は抑えられ、症状改善度も高まることが多い。ダニ相検査は、ゴミ採取から対策指導まで責任を持って行う機関で受けてほしい」と同社の高岡社長。
チリダニの増殖はそれを餌にするツメダニによる虫刺症につながる。アレルギー患者がいなくても掃除や換気、年末の大掃除などのダニ対策は必須だ。
              
               
この記事で、見落としてはいけないのは、「ダニアレルギーがある」という前提が必要なことでしょう。
実際、アトピー性皮膚炎の方でアレルゲンを調査した場合、ダニに対して高いアレルギー値を示す方は、アトピー性皮膚炎全体から見ると、それほど多いわけではありません。
また、ダニアレルギーがある方でも、単独でダニに対するアレルギーのみがあるかというと、他のアレルゲンも並行して抱えているケースも多くあります。
ダニに対するアレルギーについては、記事中のような住環境の改善による効果は認められるでしょうが、それ以外のアレルギーがある方、あるいは肌の乾燥からかゆみを生じているようなアトピー性皮膚炎の方の場合、「他の原因の解消」も必要になることは忘れてはいけないでしょう。

アトピー性皮膚炎の治療効果に対する記事の場合、特定の原因が全体の原因として読者に伝わってしまう書き方をしていることが多くあります。
例えば、昨年に紹介した乳酸菌のアトピー性皮膚炎に対する研究なども、乳酸菌を摂取することでアトピー性皮膚炎が改善した、という記事が載ると、アトピー性皮膚炎患者全体に効果が認められる、という誤解を生じやすくなります。

こうした原因を抱えている方であれば、もちろん、その原因を解消するための対策を行うことは大切ですし、従来の対策が不十分な場合には、補うような形での対策をしっかりと行うことも必要でしょう。
しかし、アトピー性皮膚炎の原因が多岐にわたる以上、一つの原因、そしてその一つの原因に対する対応が、全てのアトピー性皮膚炎に対して有効なわけではないことは理解しておく必要があるでしょう。

                                 
おまけ★★★★西のつぶやき

明けましておめでとう。
今日、東君が紹介していた記事だが、もう一つ注意したいのは、記事中にある「劇的な改善」という部分だろう。
なぜなら、劇的な改善=治癒、とは必ずしも言えないからだ。
患者の希望は、抱えている「病い」の治癒にあることは確かだろう。部分的な症状の改善が見られても、痒み自体が残る以上、抱えている病の悩みがなくなったわけではない。
アトピー性皮膚炎がやっかいなのは、単独の原因で症状が現れているケースよりも、複合した原因が関わっている場合、あるいはつきとめづらい原因が関わっていることが多いからだ。
その治療法が意味することは、正しく把握して取り入れる必要があるだろう。