アトピー性皮膚炎克服のために考えること。(4)

今日は大みそかじゃの。

 

 

 

 

 

 

             
今回のテーマの最後じゃ。
生活習慣面について考えていきたいと思う。

生活習慣には睡眠、食事、運動、ストレスが主に関係するのじゃが、一つずつ取り上げると長い話になるので、今回は簡単にまとめてみたい。

社会の発達とともに、私たちの生活習慣は「夜型」の傾向が強まり、そして食事の内容は和食から洋食に変化、運動不足によるメタボが問題化し、ストレスの影響も強くなった。
これらは、全て体内においては、自律神経や内分泌に少しずつ影響を積み重ねていくことで、アレルギー的な要因と言える「免疫機能の異常状態」を生みやすくしておる。
また、皮膚機能にもその影響は現れる。
睡眠不足でお肌が荒れる、ということは良く聞く話じゃが、こうした生活習慣の乱れは皮膚機能にもマイナスの影響を現わしやすい。

ここで気をつけたいのは、人の体は恒常性機能、という体の状態を一定に保つ働きがあるから、生活習慣の乱れが即、こうした免疫機能や皮膚機能の異常につながるわけではなく、短期的な乱れは体は自己回復させることが可能といえる。
じゃが、その乱れが「定着」した場合には、乱れた状態が「元の状態」に近くなるため(慢性化した機能低下の影響を受けることで)、元に戻そうとする恒常性の機能の働きも弱くなる。
アトピー性皮膚炎が「生活習慣病」としての側面が強いのは、こうした毎日の生活習慣の影響が発症要因ともなり、同時に症状の悪化要因にもつながりやすいからなのじゃが、日頃、見についた生活習慣をいきなり変えることは難しく、だからこそ、最近のアトピー性皮膚炎は「治りにくい」傾向になったとも言えるじゃろう。

ステロイド剤を使用しながら、こうした生活習慣、そして生活環境を「良い状態」に変化させ、それを定着させれば、アトピー性皮膚炎は自然に消退させることにもつながってくる。
じゃが、実際には、ステロイド剤で治療しながら「今までと同じ生活を続ける」から、アトピー性皮膚炎の原因が解消されず、治りにくい状況になっていくと言えるじゃろう。
もちろん、アトピー性皮膚炎全体で考えれば、その原因となる生活習慣、生活環境からの影響は、初期の段階では軽微であり、ちょっとしたことで解消もされやすい。
本来、アトピー性皮膚炎は体にとって、今の生活を続けることに対する「警告信号」的な側面も持っておる。
症状が現れた段階で、仕事を休んでゆっくりする、夜は睡眠を十分にとる、体を動かす機会を作る、食事の内容を「良い状態」に変える、といったことをすれば、その解消は比較的容易なはずじゃ。
じゃが、ステロイド剤でかゆみを抑えることで、そうした生活習慣、生活環境の改善に目を向ける「必要」を感じないことで、影響が蓄積され、徐々に悪化の方向に向かうこともある。

薬物治療が決して「悪い」ものとは言わんが、少なくともアトピー性皮膚炎の治療として考えた場合、薬物のみにその治療の役割を任せることは、元の原因が偶発的に解消されない限り、失火そのもの(アトピー性皮膚炎)を治すことができず、それがアトピー性皮膚炎を治しにくくしておる原因の一つと言えるじゃろう。

最近は花粉症も増加しておる。
花粉症にかかっておる人は、春先は自分が花粉症と考えるが、花粉の時期を過ぎれば「治った」と考えることが多い。
じゃが、症状を現わすための原因(花粉)がないから、くしゃみなどが現れないだけで、体の中身は一年中「花粉症」なのじゃ。
だからこそ、次の春が来れば、再び花粉症の症状が現れることにつながってくる。

アトピー性皮膚炎の場合も同様で、「かゆみがない状態」が即ち、治った状態とイコールとは限らない。
薬で症状を抑えている場合にはもちろん、薬で症状を抑えていない場合でも、体が許容できる負荷の量を越えていなければ、症状が現れない、何かでその負荷の量が積み重なると(睡眠不足が続く、食事が外食ばかりでファストフードが続く、体を全く動かさない、職場でのストレスがどんどんたまっている、など)、症状が再び現れることもある。

アトピー性皮膚炎は、アトピー性皮膚炎の症状が現れやすい人にとって、いわば「生活の鏡」ともいえる。
生活が良くなれば症状は現れないし、悪くなれば症状が現れる、ということじゃ。
花粉症の人にとって、その「鏡」とは花粉が該当するが、アトピー性皮膚炎の人の場合には個々人により異なる生活の部分が関わっており、だからこそ、一律的な解消方法が見つけづらいこともアトピー性皮膚炎が、特に「最近の」アトピー性皮膚炎が治りにくくなっておる大きな原因と言えるじゃろう。

アトピー性皮膚炎を治してくために、何が必要なのかは、まずは「生活」の中で見つけ出していくことが大切、ということじゃな。
来年は、皆のアトピー性皮膚炎が良くなるように祈っておる。

                   
おまけ★★★★スタッフ一同

今年一年、あとぴナビスタッフブログをご覧いただき、ありがとうございました。
来年も、いろいろなアトピー性皮膚炎の情報を集め、書いていきたいと思っております。
来年もよろしくお願いいたします。
また、皆様、どうか良いお年をお迎えください。