【Q&A】アトピーに効くサプリメント?(2)。

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     

先月の後半に、乳酸菌とアトピーの関係について述べたが、乳酸菌がアトピー性皮膚炎を改善させた、という研究報告が多くあっても、乳酸菌を摂取することでアトピー性皮膚炎を必ず治せるわけではない。

一つ誤解しやすい部分として、患者が考える「治る」という状態は、そうしたメーカーが研究発表でいうところの「改善する」という状態とは、かけ離れておることがある。
患者は「改善する」という言葉は、「治る」という言葉と同義語として捉える傾向があるが、「治る」と「改善する」は、方向性的には「良い状態に向かう」ことであり、良い状態に向かった最終結果が「治る」と部分であることは確かじゃろう。

じゃが、「改善する」といった言葉には、本来、その前に「一時的に」という修飾の言葉が必要じゃ。
「一時的に」という部分が「恒久的に」という言葉に変われば、それは「治る」という部分に直結するじゃろうが、多くの場合、一時的な改善、あるいは部分的な改善でとどまることになる。
恒久的なものでないからこそ、そうした「改善できる」といったアイテムが、「治療法」として定着しないと言えるじゃろう。
もし、本当に「改善する」が必ず「治る」につながるなら、もっと多くの人が利用する治療法として定着するじゃろう。
定着しないのは、「治る」人がいても、「治らない」人がいるからと言えるじゃろう。
そして多くの場合、「治る」人は少数で「治らない」人が多数と言える。

アトピー性皮膚炎という疾患に対して「有効な治療法」は数多く存在する。
じゃが、その「有効な」というところが「治る」と等しいわけではなく、また「有効な」という期間が「恒久的」とは限らず、そして「有効な」範囲は、全てのアトピー性皮膚炎に対してではなく、その治療法がアプローチできる部分が、個人個人が抱える原因に合致していた場合に限ると言える。

難しいのは、「自分のアトピー性皮膚炎の原因」が「何個あって」そしてその「原因がどのようなものなのか」を把握することが事実上、困難なところにある。

Wさんが勧められておるサプリメントじゃが、そのサプリメントで影響を与えられる部分(良い影響)が、Wさんにとって、アトピー性皮膚炎を引き起こしている原因全てに対して、ということであれば良いのじゃが、もしWさんがいくつもの原因を複合して抱えていて、その原因の中に、サプリメントで解消できない部分があれば、一定の改善効果は見られても、「治る」という部分までは手が届かないことになるじゃろう。

Wさんが、どれくらい「自分に対する信頼度が高いのか」を判断したいのであれば、一度、その勧める知人に「自分のアトピー性皮膚炎の原因は何か?」「他のアトピー性皮膚炎の人とどの部分が同じで、どの部分が異なるのか(原因の中で)」を聞いてみると良いじゃろう。
もし、Wさんのアトピー性皮膚炎の原因も他のアトピー性皮膚炎の人の原因も、全て同じで、その原因は必ずサプリメントで解消できる、とするなら、それを使った友人が効かなかったことを尋ねてみても良いじゃろう。
そこで、個人ごとに効果が現れやすい人もいれば、現れにく人もいる、という答えが返ってくるなら、慎重に考えた方が良いかもしれんの。
少しきつい言い方をすれば「売るために説得したい」だけに過ぎんとも言えるからじゃ。

アトピー性皮膚炎を患う個人に対して有効な「モノ」はあるかもしれんが(個人ごとによって異なる原因の一部を解消できるとしても)、アトピー性皮膚炎という疾患全体に対して有効な「モノ」はない(あらゆるアトピー性皮膚炎の原因を解消することはできない)、ということじゃな。

知人の言葉をそのまま受け入れるのではなく、他からもいろいろな情報を集めて、取捨選択を判断する方が良いじゃろうの。
Wさんがいち早く改善されることを祈っておる。

                             
おまけ★★★★博士のつぶやき

今回は、そのサプリメントに対して否定的な意見を述べたわけじゃが、これはWさんが望む「結末」が、そのサプリメントを使うことで必ず得られるわけではないにも関わらず、サプリメントを勧める側が、「治る」という結末が容易に得られる、といったイメージをWさんに与えておるからじゃ。
もちろん、サプリメントで「治った」人もおるじゃろう。
じゃが、全ての人が治るわけではないことは知っておくべきじゃろう。