【Q&A】アトピーに効くサプリメント?(1)。

今年も残り1週間ほどとなったの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
数日前に、南君が書いておったが、年末年始の過ごし方で、無理な生活を送ると、1月の中旬ぐらいから症状が下降気味になることがあるので、これからの2週間ほどは、無理し過ぎないように注意しながら楽しんで欲しいと思うの。

さて、今日はメールでいただいた質問にお答えしたいと思う。

                       
●Wさんのご質問

質問があります。
先月、知人からアメリカのサプリメントでアトピーが必ず治るものがある、と紹介されました。
医師が関わったサプリメントでアメリカでは医薬品のように使われていることもあるそうです。
短期間で効果が出る、ということだったので、悩んでいたのですが、たまたま友人とその話になったときに、「昔、一年ほど使ったけど良くならなかった」「マルチ販売のような商品だから気を付けた方が良い」と言われました。
●●●●●●というサプリメントなのですが、アトピーに効くのでしょうか?
何か情報があれば教えてください。

                
Wさん、こんにちは。
商品名は伏字にさせてもらったが、結論から言えば、「アトピー性皮膚炎に対して必ず有効とはいえない」ということじゃ。

サプリメントだけでなく、健康器具、あるいはスキンケアのアイテムでも「アトピー性皮膚炎に効く」という宣伝文句で販売しておる商品は数多くある。
もちろん薬事法の問題があるから、文面で「アトピーが治る」とはいえんから、言葉の説明で「効く」ということをアピールすることが多いようじゃが、まず「アトピー性皮膚炎」とはどのような疾患なのかを考えてみると良いじゃろう。

アトピー性皮膚炎は、その病変部が「皮膚」に現れるわけじゃが、皮膚のみに疾病の原因が特定されておるわけではない。
もちろん、皮膚のバリア機能の低下、という皮膚の原因が関係することもあるが、同時に免疫機能を原因とした(アレルギー)要因も絡んでくる。
そうした「皮膚のバリア機能の低下」と「免疫機能の異常状態」の二つを同時に解消することは、薬物治療でもできないことじゃ。

ステロイド剤やプロトピック軟膏は、「免疫機能の異常状態」により生じた、アレルギーの炎症反応を免疫を抑制することで抑える働きはあるが、免疫に異常が生じた原因そのものを解消できるわけではない。
風邪を例に考えれば、解熱剤が「熱」を下げる働きはあっても、風邪を治癒させる力がないのと同じじゃな。
アトピー性皮膚炎(風邪)という病気によって生じた症状である痒み(熱)を、抑えることはできても、病気そのものを治癒させる直接の働きはない、ということじゃ。

これは、どのような治療法においても同様と言える。
Wさんが知人から紹介されたサプリメントも、アレルギー的要因には働きかけることが可能じゃったとしても、皮膚のバリア機能を直接補うことはできん。
これがスキンケアで考えると、今度は、皮膚のバリア機能を補うことは可能じゃが、アレルギー的な要因を解消することは難しくなる。

アトピー性皮膚炎の原因は、人それぞれ、さまざまなものが考えられるのじゃが、こうした原因を全て解消できるようなアイテムは存在しないといっても良いじゃろう。
唯一、アトピー性皮膚炎の人に共通した原因を解消できる方法としていえば「生活習慣の改善」しかないじゃろう。
じゃが、睡眠をとる、運動をする、食事のバランスを考える、ストレスをためないようにする、血流を良くする、汗をかくようにする、といった体の機能を改善する生活習慣は、一朝一夕にその効果が現れるものではない。
生活習慣をいくら改善しても、そのときどきの体の状態によっては、必ずしもプラスに働くと限るわけではない。
例えば、汗をかくことは、自分の体でスキンケアを行うために必要なことじゃが、同時に、汗にかぶれる恐れもある。
睡眠をとり過ぎても良くない場合もあるし、疲労がたまっているときに無理に運動すれば、これも体にとってはマイナスの要因を与えることになる。

少々、難しい話になってきたかもしれんが、言いたいのは、アトピー性皮膚炎を治していくためには、アトピー性皮膚炎の原因を一つずつ解消しなければならず、その解消は容易にできないことも多い、ということじゃ。

続きは明日じゃ。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

最後に、博士が「原因の解消が容易にできない」ことを書いていましたが、これは長年アトピー性皮膚炎で悩んでいる方の場合、特にその傾向は強くなると言えるでしょう。
単発的な原因のみが関わっている場合には、比較的、治癒に至りやすいのですが、複合的な原因が関わっている場合、特に、それが毎日の生活習慣の中に原因が潜んでいると、原因の解消=生活の改善(生活習慣、生活環境など)が必要になるからです。
とはいえ、原因を一つずつひも解いて解消するができれば良い、とも言えることは確かでしょう。
いずれにしても、自分のアトピー性皮膚炎の「原因」を、しっかりと把握することが大切になってくると言えるでしょう。