子どものアトピーと外遊び。

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                           
昔は、子どものアトピーは大きくなれば自然と治る、と言われていた時期もありますが、最近は、治りづらい疾患として認識されるようになってきました。
そうした「治りづらい疾患」につながっている一つの要因として、「外で遊ばない」ということがあります。
動物でも幼体は成体と比べて、「動く量」は多いと思いますが、これは成長していく上で必要な代謝量を得る、という目的もあります。
これはヒトも同様なのですが、最近の子どもを取り巻く環境は、社会的な環境の悪化で外で遊ばすことが難しい、ゲームなど室内で遊ぶ機会が増えた、塾など室内で勉強する時間が増えた、などの原因もあって、「遊び」「運動」で体を動かす量は昔よりも減ってきたと言えるでしょう。
実際、「運動不足」の傾向について記事が出ていました。
     
     
●【子どもの健康】「運動したい」環境を
http://www.minpo.jp/news/detail/2013121612760
     
県内の子どもたちの体力や健康が心配だ。文部科学省が14日に発表した全国体力テストでは、男女とも全国平均を下回った。県が13日に明らかにした学校保健統計調査速報では、肥満傾向が改善されていない。
いずれも平成25年度の調査で、県教委は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後の生活環境の変化を指摘する。行政、地域、家庭がこれまで以上に目配りし、復興を担う子どもたちの健全成長の後押しを進めたい。
小学5年生と中学2年生を対象とした全国体力テストでは、50メートル走や立ち幅跳びなど8種目の能力を調べた。本県は昨年に引き続き、男女全てで全国平均を下回った。震災前の22年度調査で、全国平均より成績の良かった小学5年女子は平均に届かなくなり、その他の年代も多くは全国との差が開いた。
県の学校保健統計調査速報では、5~17歳のうち、標準体重より20%以上重い「肥満傾向児」の割合が、男女ともに全ての年齢で全国平均を上回った。本県の児童生徒の肥満傾向は昨年度から顕著だったが、さらに進んだ。特に10歳男子の肥満傾向児の割合は、5人に1人を超える21・27%に上り、全国の10・90%と差がついた。同時に行った調査で、裸眼視力1・0未満の子どもの割合は小中学校、高校生全てで全国平均を上回った。視力低下も気になる。
2つの調査結果から、本県の子どもたちの日常が容易に想像できる-。低線量被ばくを避ける理由で、屋外での遊びを避けて屋内に引きこもり、テレビやゲームに遊びの場を求めている。
原発事故を受け、屋外の活動時間を制限する学校は、今年5月時点で県内の公立小中学校の7%だった。昨年同時期の16%、一昨年の56%から大きく減少した。除染が進み、子どもたちを思い切り運動させる環境が次第に整ってきてはいる。
体力向上や肥満解消に向けて、原発事故後に運動習慣を身に付ける機会を逃した子どもや親をどう導くかが課題となろう。地域に根差したスポーツ少年団などの活用は有効だが、事故後は、団員確保に苦労しているとの声をよく聞く。従来は口コミでの勧誘が主だが、地域ごとの合同説明会を開いてもいい。
県内各地に整備された屋内遊び場も幼児向けが多い。小中学生や高校生も利用できる施設を求める声もある。国、県、市町村は、子どもが「運動してみたい」と思う環境づくりにさらに取り組んでほしい。
                      
       
記事は、福島県の調査ですので、原発事故で外で遊べない環境は他の地域よりも多い状況だと思いますが、原発事故の影響を差し引いても、全国的に外で遊ぶ機会は昔よりも随分減ってきたと言えるでしょう。
食事の量は大人と子でもでは異なります。
乳児の食事の量で大人が過ごせば、やがてエネルギー不足で体調を崩すことになるでしょう。
睡眠の量も同様に大人と子供では、必要な量が異なります。
赤ちゃんを大人と同じ生活リズムで過ごさせたら、これも悪影響がいろいろと現れてくるでしょう。
同様に体に必要な代謝の量も、子どもと大人では異なります。子どもの場合、成長という過程を考えると、大人以上の代謝量が必要(代謝する時間は短いとしても)と言えます。
最近の子どもにアトピー性皮膚炎だけでなく、いろいろな生活習慣病が増えてきていることは、ニュースで聞いたことがある方もいるでしょう。
そうした、要因は「毎日の生活の中に潜んでいる」わけですし、そうした生活内の要因の一つは、間違いなく、代謝の問題、つまり運動や「遊び(体を動かす遊び)」といった部分が影響しています。

子どものアトピー性皮膚炎を考えていく場合、「良く寝て」「良く食べて」「良く遊ぶ」といった生活環境が望ましいことを忘れないようにしましょう。

                          
おまけ★★★★博士のつぶやき

ヒトが一日に摂取する化学物質は、文明の発達ともに、どうしても増加しておるといえる。
そうした化学物質を排泄するためには、代謝も大きな役割を担っておる。
アトピー性皮膚炎に対する化学物質の影響を考えた場合、こうした「遊ぶ」ということも役に立つ要因であることは忘れないようにしたいものじゃ。