父親の食生活が子どもの健康に?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
さて、妊婦の方の食生活と胎児への影響については、いろいろな研究が行われていますが、父親の食生活も子どもの健康に影響を及ぼす可能性がある、との研究結果が報告されていました。
        
          
●父親の食生活は子の健康に影響 研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131211-00000004-jij_afp-int
          
             
父親の食生活は子の健康に影響を及ぼすとの研究論文が10日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された。懐妊までの段階では、男性も女性と同じように健康的な食事と生活をするべきであることを示唆する研究結果だ。
カナダ・マギル大学(McGill University)のサラ・キミンズ(Sarah Kimmins)氏率いる研究チームは、ビタミンB9が不足している餌を雄の実験用マウスに与え続け、子への影響を調べた。
葉酸とも呼ばれるビタミンB9は、緑色葉野菜、穀物、果物、肉類などに含まれている。女性は妊娠前と妊娠中に、流産や子の先天異常のリスクを減らすために葉酸サプリメントを摂取することが多い。
だがキミンズ氏の研究チームは、十分な量の葉酸を摂取している雄マウスに比べて、ビタミンB9が欠乏している餌を与えられている雄マウスを父親として生まれる子の先天異常の発生率が高いことを発見。
研究に関わったロマン・ランブロ(Romain Lambrot)氏は「葉酸レベルが不十分な父親マウスの子で先天異常の発生率が30%近く増加することが分かり、われわれは非常に驚いた」と語っている。「頭蓋顔面奇形と脊髄奇形の両方を含む極めて重度の骨格異常も見られた」という。
研究チームによると、問題は父親の精子の「エピゲノム」にある。エピゲノムは、生命に必要なタンパク質を合成するためのコードである遺伝子の発現を制御する「スイッチ」の役割を果たす。
研究チームの説によると、このスイッチが、食事や他の生活経験の影響を受けて、胚発生期に鍵遺伝子の抑制を解除するのだという。
今回のマウス実験での結果が人間にも当てはまることが判明すれば、男性の食生活に重要な意味を持つとキミンズ氏は指摘。「葉酸は現在さまざまな食品に添加されているが、高脂肪のファストフードの食事を取っていたり肥満だったりする父親は、ビタミンB9摂取量が十分な人と同じように葉酸を利用または代謝することはできないかもしれない」と述べている。
「父親は何を口にするか、何を喫煙するか、何を飲むかについて考え、自分が来るべき世代の親であることを忘れないでおく必要があることを、われわれの研究は示唆している」
            
               
研究結果は、マウスによる実験であること、またその影響は先天異常などに対するものですので、アトピー性皮膚炎に直接関係するわけではありません。
ただ、アトピー性皮膚炎を発症する因子として、遺伝的要因は、以前から研究がおこなわれていますので、もし父親の食生活が遺伝子に対する影響を及ぼす場合には、アトピー性皮膚炎に関わる遺伝子にも全く影響がない、とは言い切れない部分があるでしょう。

そして、同時に、これは母親側にも同様のことがいえる可能性が高いと考えられます。
記事で「食事や他の生活経験の影響を受けて」とあるように、毎日の生活習慣や生活環境が、生体に影響を与える、場合によって、その影響が蓄積することは確かなことです。
そう考えていくと、アトピー性皮膚炎の「予防」という観点からみると、両親の生活習慣、生活環境も、できるだけ「良い状態」を保つようにすることは大切と言えるのかもしれませんね。

              
おまけ★★★★博士のつぶやき

遺伝的要因は、アトピー性皮膚炎の場合、もっとも重要な因子とは限らないように思う。
というのは、アトピー性皮膚炎を「発症できる」要因には遺伝子は深く関わっておると思うが、実際にアトピー性皮膚炎が「発症する」要因は、後天的な生活内の要因が大きいからじゃ。
じゃが、「発症しやすい」要因が遺伝子内の状況で左右されるのであれば、やはりこうした両親の生活に気をつけることも、一つの考え方としては大事といえるじゃろう。