アレルギー症状が夜に悪くなる理由とは?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                     
かゆみが、就寝中に強くなって、なかなか眠れない、という経験があるアトピー性皮膚炎の方は多いのではないでしょうか?
今回、山梨大学の発表で、アレルギー症状が夜から朝にかけて悪くなる理由についての記事がありましたので紹介したいと思います。
            
            
●アレルギー症状、夜にひどくなる理由解明 山梨大
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2700M_X21C13A0CR8000/
            
花粉症やぜんそくなどのアレルギー症状が夜や朝にひどくなる傾向にあるのは、免疫細胞「マスト細胞」内の遺伝子が夜間から朝方に活発化するためであることを、山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)の研究チームが突き止めた。
遺伝子の働きを薬で抑制すれば症状の出る時間帯を調整でき、治療への応用が期待される。
研究によると、この遺伝子は「時計遺伝子」と呼ばれ、マスト細胞内で振動してリズムを刻んでいる。日中に落ち着き夜間に活発になる遺伝子の活動に応じて、マスト細胞が花粉やダニの死骸などのアレルギー原因物質に反応する度合いを自ら調節していることが分かった。
鼻づまりやくしゃみなどの症状は、原因物質が体内に入ってマスト細胞から化学物質ヒスタミンが放出され、粘膜や呼吸器に影響するため起きる。これまではヒスタミンの作用を薬で抑える治療法が一般的だったが、中尾教授は「時計遺伝子の活発化を薬で抑えることができれば、ヒスタミンの量を少なくすることが可能だ」と強調する。
NPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」(東京)の赤城智美事務局長は「幼児は深夜にぜんそくが出ることがよくあるが、夜間では対応できる病院が少ない。症状が出る時間を日中にできれば不安が減るだろう」と話している。
研究論文は米国アレルギー臨床免疫学会誌(電子版)に載った。〔共同〕
            
                 
アトピー性皮膚炎の場合、炎症を抑える体内の働きである副腎皮質ホルモンの産生が午前4時~7時頃に活発になり、その後、翌早朝まで基本的に使われるだけになるため、夜中のかゆみが強くなる、といわれていますが、今回の記事のように「マスト細胞」の働きも関係しているのかもしれません。
ただ、注意が必要に感じるのは、こうした時計遺伝子の働きを変えてしまうことは、時計遺伝子の働きに「他の重要な要因」があった場合、マイナス点もある、と考えられることです。
ステロイド剤なども、研究が進められた当初は「副腎皮質ホルモンを合成した薬剤に、炎症を抑えてかゆみを軽減させる働きがあることがわかった」ということだったのではないでしょうか?
その段階では、長期連用による副作用の問題は明らかではなかったと思います。
一つの効果は、付随する副作用(副反応)による影響も考えていくことは大切でしょう。
もっとも、こうした副作用については今後、臨床研究が行われれば、慎重に調べられると思いますが、体の働きは、常にバランスを保つように働いており(恒常性の働き)、どこかのバランスを「変える」ことは、それに対応するバランスにも影響があることを知っておきましょう。

                             
おまけ★★★★博士のつぶやき

ヒトは、1日25時間周期の体内時計を日光を浴びることで24時間に調整している部分があり、体内時計が狂いやすい方は、朝の陽ざしを浴びることが大切、といわれておるが、内分泌機能は、日内変動しておるわけじゃから、こうした時計遺伝子が免疫機能などに影響を与えることは十分に考えられるの。
ただし、東君が最後に書いておったように、注意点も存在することは知っておいた方が良いかもしれんの。