顔を叩くことと、癖をなおすこと(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
アトピー性皮膚炎の方で、かゆみを紛らわすために、「叩く」という行為でかゆみを他の感覚に転換しているケースが時々見受けます。
しかし、「叩く」ことで、皮膚の下にある微細な毛細血管が破れることで、炎症が発生し、叩いた直後は、痛みなど他の感覚で紛れたとしても、その後、炎症が生じたことによる「新たなかゆみ」が発生することもあります。
また、特に顔の場合は、叩くことで「眼障害」につながるケースがあり、大きなリスクにつながることもありますから、基本的に「叩く」という行為でかゆみを紛らわすことは行わないように気をつける必要があります。

しかし、長年、アトピー性皮膚炎で悩んでいると、「叩く」行為そのものが習慣化して、良くないと思っていても、なかなか止められないことがあります。

Aさんも、「叩く」ことが習慣化されていました。
そこで、「叩く」ことのリスクと、叩かないようにするために、早く就寝したり、他の部分をマッサージして気を紛らわしたりするなど、気持ちの持ち方から変えていくことをお話いたしました。
そうしたところ、しばらくしてAさんからメールをいただきました。

                    

●Aさんからのメール

昨日、一回も、顔をバシバシ叩かないで、よく眠ることができました。
大田さんが、煙草を止められた当初、朝起きた時に煙草が手にない感覚にアレッ? と思われとおっしゃっていましたが、私も、いつものように、顔を叩かないと、気分が落ち着かなくて、ついつい、思わず自分の顔面を叩くという自虐行為に手が走りそうになってしまいました。昨日は叩かないで、マッサージをしたり、掻いたり、擦ったりして、叩きたい衝動を別の動作で、発散させることが出来ました。
あまりに心身共に疲れていて、ストレスが溜まってくると、ガンガン叩いてしまいそうですので、叩きたくなってきたら、もう私の体は限界に疲れているんだと思って、早いなという想いはあっても観念して早くに眠ることにしましたら、意外や意外、顔を叩かずともすっと眠れて、朝まで結構眠れ、顔を叩かずとも疲れがとれている実感を感じられる事ができました。
顔を叩かなくても、まぁまぁ眠れた!初めてかもしれない。何十年振りの事たろうと嬉しくなりました。
今まで、何度も挫折してきてしまっていた私は一生無理だ。私は一生この肉体のとげと付き合い、この恥ずかしい顔を叩く癖も止められずにゆくんだろうな。と半ば諦めていましたが、遂に出来ました。大田さんがお話してくださったように、思い込みやメンタル面の影響がすごくあるんだなと思いました。
私だったら煙草やお酒を止められただろうか。長年、顔を叩く癖が止められなかったように、とても難しいのではなかろうか。と思いましたが、メンタルの影響はとても大きいなと思いました。
メンタル面の様々な気づきや体力がついてくると、肉体面にも影響が現れ、体を建て直してゆくことができるような気がしました。
私は確かにストレスに弱く、メンタルも未熟で弱かったです。よく貧乏揺すりが常習化してしまい、無意識に体を動かしている方を見ますが、ストレスがたまっているんだろうなぁと思い、私は貧乏揺すりをしない代わりに顔をバシバシ叩いて発散しているんだろうなと、自分自身と重なりました。
こんなへんてこな、半分、神経症気味の私の話に毎回耳を傾け、お話して、よき気づきを与えて下さり本当にありがとうございます。
私の体はバリバリパワフル健康とまではいってませんが、ちょっとだけ自分の体調に自信が持てそうな70点位の所まで、現在は上がってくることができました。
以前の私は、欲張りだった為に100点満点の健康じゃなきゃだめだ。100点満点の健康体にならなきゃと強く思う余り、その想いについてゆけなかった体とのギャップで焦りや不安が生じ、メンタルを病んでしまい、心身のバランスを大幅に崩してしまったこともありました。
病気が辛いからと自分自身が見えなくなり、自分を見失ってしまった日々もありましたが、沢山の気づきを与え、励みを与えて下さり、ありがとうございました。
私にとって、アトピーとの付き合いは、簡単な事ではありませんでしたが、今は、今までのアトピーの肩にのしかかっていた重荷が、だいぶ軽くなることができ、本当に感謝しています。
大田さんも、どうぞ体調にお気をつけください。

                          
「叩く」ことが癖になっている場合、それを止めることが難しいことは、何かの「癖」がある方であればお分かりいただけると思います。
なぜなら「癖」になっている行為は、「行おう」と意識せずに行っていることがあるため、実際、叩いてから気づくこともあるからです。
そして、アトピー性皮膚炎のかゆみは、掻きだしたら止めることが難しいかゆみがあるように、叩く場合も、一度、叩きだすとかゆみを意識することで余計に叩かなくすることが難しくなることもあるでしょう。

ただ、いろいろな手段を用いて、叩かないことを目指すことは可能で、Aさんは、それに成功された、ということです。
そして、1週間後、さらにAさんから新たなメールが届きました。
続きは、明日、紹介したいと思います。

                            
おまけ★★★★南のつぶやき

Aさんが、「以前の私は、欲張りだった為に100点満点の健康じゃなきゃだめだ。100点満点の健康体にならなきゃと強く思う余り、その想いについてゆけなかった体とのギャップで焦りや不安が生じ、メンタルを病んでしまい、心身のバランスを大幅に崩してしまったこともありました。」と書かれているように、自分の行動に余裕がないまま行う、さらにそれを継続していくと、ストレスを少しずつためることによるマイナス点が生じることがあります。
毎日の生活の中で何かを行う際には、いっぱいいっぱいで行うよりも、「ゆとり」を持って取り組むことも大切でしょう。