甘いものを食べないとストレスになる?(2)

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、昨日の続きです。

ケーキ好きだったAさんが、ケーキを食べると症状が悪くなり、ケーキを我慢するとストレスで痒みがでてくることに対して、どのように対処したのかは、昨日、述べた通り、

1.影響が出にくいケーキにかえる
2.摂取頻度を少しずつ長くする

という対処を行っていただきました。

まず1の「影響が出にくいケーキ」ですが、ケーキの場合に問題になることが多いのは、「糖質」「脂質」の二つになります。
糖質は内分泌と皮膚代謝の面で、脂質は体内での代謝と酸化の面で、過剰摂取による影響を受ける可能性がある要素となります。
Aさんの場合、「食べたいケーキ」とは、クリームがたっぷり載ったイチゴショートケーキのようなものをイメージしていましたので、まず、満足度が低くなりますが、ある程度の甘さがあるお米でできたケーキを探してもらいました。
これは、小麦粉のケーキの場合、小麦粉や作る過程で使われる材料などに含まれる脂質が、問題となることがあるからです。
当然、ある程度の甘味はあっても、ケーキを食べた満足感は十分得られませんが、昨日、書いたように「優先すべきことをアトピー性皮膚炎を良くすること」に置くことができたため、「何も食べられない」不満足感ではなく、「食べられない」ことが少しだけ「食べられた」というポジティブ的な考え方をしてもらうことで、気持ち的に少し落ち着くことができました。

そして、次に2の「摂取頻度を少しずつ長くする」を実行いただきました。
Aさんは、1よりも2が辛かったそうです。
目標は2日1回から少しずつ間を長くして1週間に1回になることに置いてもらいましたが、実際には、途中で毎日食べたときもありますし、最初の半年は事実上、2日1回のペースにすることがやっとでした。
ただ、ケーキを摂取することによるマイナス点を減らしたケーキで食べていたため、食べる頻度が多い時でも、少しかさつきや痒みが出ても、炎症が広がる状態にまではならずに済み、症状に対する部分は、精神的には楽だったそうです。

同時に、Aさんには何か趣味を持ってください、とお願いしたのですが、いろいろチャレンジしていただいて、板に絵を書く「トールペイント」が合っていたようで続けることができるようになった頃から、摂取頻度を長くすることができるようになりました。
おそらく、手元に集中することで、「痒み」を意識する時間、「ケーキ」のことを考える時間が少なくなったことが良かったのでしょう。
目標だった1週間に1度の摂取は、半年たって進まなかったのが、その後は3カ月ほどで達成できました。
アトピー性皮膚炎の状態も、同時に、ぐんぐん良くなって、1年後には、季節の変わり目を越えても、症状が悪化しなくなりました。
ケーキに対する欲求も、症状が良くなるのと同時に、ほぼ落ち着いて、その後は、月に1回食べるかどうかに自然となっていきました。

アトピー性皮膚炎の症状に悪い影響を与える行動は、食事以外にも、睡眠、運動などいろいろなシチュエーションで考えられます。
●●があるから早く寝れない、運動する時間が取れない、ということも、自分が求める●●を優先するから生じることとも考えられます。
大切なのは、自分がやりたいことが「●●」なのか「アトピー性皮膚炎を治すこと」なのか、どちらに軸足を置けるか、ということでしょう。
もちろん、アトピー性皮膚炎を治すことだけ考えて、他の生活全てを犠牲にすることが得策ではありません。
なぜなら、アトピー性皮膚炎を治す「過程」そのものが、生活の一部として行われるべきことだからです。
ただ、少なくともアトピー性皮膚炎を悪化させる要因が分かっているのであれば、その要因を解消できるように「努力」していくことは大切です。
そのためには(要因を解消できるように努力するためには)、自分が一番何を望んでいるのかを(アトピー性皮膚炎を治すことを望んでいることを)、考えの中心において、その考えを実現するために行わなければならない「行動」を「自分で決める」ことが重要だと言えるでしょう。

今、いろいろな理由で「必要なことができていない」方は、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に、その「必要なことができる」までの過程を作れるように、お話していきましょう。
そして、アトピー性皮膚炎の症状が少しでも良くなることができるようにお手伝いしていきたいと思います。

                             
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方が必要と思われる行動については、第三者から見ると「甘え」と捉えられることもある。
例えば、昔の話じゃが、痒くて夜、眠れずに、学校に行けないと、先生から「寝れないぐらいで学校を休むなんて甘えてる」と言われた方もいる。
同様のケースで家族から「甘えている」と言われた方もいる。
じゃが、自覚してもできる行動とできない行動がある。
痒みで眠れない、という状況がどれくらい辛いかが、第三者には分からない。
とはいえ、ここで「どのように解決していくのか」は、アトピー性皮膚炎を克服していく上で、大きな分かれ道にもなると言えるのじゃ。
周りに対して「なぜ理解してくれないのか」を悩むより、今の現状を「どのように行動することが解決につながるのか」を考えることが大切じゃ。
「前向きに」という言葉は、言うことは簡単でも実行することは難しいことが多々あるじゃろう。
じゃが、「前向きに」という言葉を目標にすることは、可能なはずじゃ。
それができれば、あとは「目標」に向けて行動をいつ始めるか、さえ考えればよいのじゃからの。
いずれにしても、解決法は、必ず見つかると考えて、「前向きな」気持ちを持って欲しいと思うの。