甘いものを食べないとストレスになる?(1)

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

                                      
アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因として、糖質の過剰摂取があります。
これは、糖代謝そのものに、免疫をコントロールする副腎皮質ホルモンが優先的に使われること、また糖質の過剰摂取が皮膚を阻害する因子に関わるため、と考えられています。

そのため、甘い物の過剰摂取を行うと、痒みや炎症が増えるなど、症状が悪くなる方の場合には、注意が必要になります。
でも、甘いものに目がない方の場合、甘いものを食べれないことがストレスになって、そのことを考えると、イライラして「痒くなる」というケースもあります。

しばらく前になりますが、Aさんからいただいたご相談も、そうした内容でした。
ケーキが好きで1日1個は食べないと気がすまない、というAさんでしたが、長年使用してきたステロイド剤を中断、リバウンドを乗り越えて、一定の状態に回復するまでは、なんとか食べずに済んでいました。
ところが、お肌の状態が回復し、外にも出られるようになって、どうしても甘いものが食べたくなり、以前のようにケーキを食べ続けたところ、2週間ぐらいたって、痒みが増え、炎症が広がり始めたそうです。
その後、なんとか食べずに我慢していたのですが、食べないと症状が落ち着くのですが、数年食べずに我慢してきた反動か、久しぶりに食べてしまったことで、気持ち的に我慢ができなくなってきて、ケーキを食べちゃいけないと考えると、イライラして気が付くと、両腕を中心にボリボリと掻いてしまったそうです。
そこで、こういう状況の中で、どうすれば良いのか?というご相談でした。

甘いものを食べると症状が出る、でも食べないとストレスからやっぱり痒みがでてくる、こうした、ある意味、相反した状況が考えられる、Aさんのケースにおいては、どのように対応するのが一番良いのでしょうか?

今回のケースでは、Aさんご自身が、甘いものを連続して食べることがアトピー性皮膚炎の症状にとって良くないことは理解していましたので、まず自分の中で「優先させたいこと」を考えていただきました。

1.甘いものを食べたいという欲求を優先させる
2.アトピーを治したい、という気持ちを優先させる

食べても、食べなくても症状が悪化するのであれば(どういう理由があるにしろ)、解決すべき問題は、食べる・食べない、の二者択一に置くのではなく、アトピー性皮膚炎の「症状」に対して、その問題を持っていくことが大切だと考えました。
なぜなら、少なくとも、リバウンド中は、数年間、一切食べなくても「我慢」できたわけです。
Aさんご自身が言っておられましたが、リバウンド中は、痒みのこと、アトピー性皮膚炎のことが頭の中を占めており、毎日の生活の中で甘いものを考える余裕などなかったそうです。

逆に考えると、今は、「甘いものを考える余裕が出来た」ということで、アトピー性皮膚炎を治していく過程の中では、ある意味、「良い状況」とも言えるでしょう。

ということで、自分の中で優先したいこととして、上記の選択肢の中で「2」にあることを確認した上で、Aさんには、影響が出にくいケーキにかえる提案をして、また摂取頻度を2日に1回からはじめて、時間をかけて1週間に1度くらいになるようにしましょう、とお話しました。

その結果、一年ほどかけて、ようやくケーキを食べることへの欲求をコントロールできるようになりました。

ちょっと、長くなったので、続きは明日にします。

                             
おまけ★★★★南のつぶやき

こうしたAさんのような「矛盾」を抱えている方は多いのではないでしょうか?
本人の自覚とは別の次元で、解決が難しい部分もでてくると思います。
でも、矛盾の中で「流されたまま」だと、問題が解決できないこともあります。
Aさんで言えば、甘いものが食べたい→甘いものを食べる→痒みがでてくる→痒みを薬で抑える→甘いものが食べたい・・・という流れを作ってしまうと、断ち切るのが、心身両面で難しくなることもあります。
結果は原因から導き出されますが、同時に原因に対処する「過程」のあり方によって、結果そのものが変わります。
自分が望む「結果」とは何かを考え、その結果を導くための「過程」を実現できるよう目標に置くことも大切なことでしょう。