遅延型フードアレルギーとは?

大田です。

 

 

 

 

 

 

                   
アトピー性皮膚炎の「痒み」の原因の一つに、アレルゲンが関与していますが、アレルゲンを摂取した際に、「症状が現れるまでの時間」は、異なることがあります。
いわゆる「即時型アレルギー」と「遅延型アレルギー」の違いです。
アトピー性皮膚炎が、まだ「子どもの疾患」と主に認識されていた30年ほど前は、「即時型アレルギー」の一つがアトピー性皮膚炎(他には、花粉症、結膜炎など)と考えられていたようです。
その後、「遅延型アレルギー」の症例が増えてきて、アトピー性皮膚炎の病態は「即時型アレルギー」と「遅延型アレルギー」が混在して現れる、と考えられるようになり、さらに最近では、アレルギー反応そのものが関与しない、アトピー性皮膚炎の病態があること(皮膚の乾燥による痒み、など)も分かってきました。

アレルゲンが関与する場合、そのアレルゲンを特定するためには、食べ物の場合、どの食べ物を摂取して痒みが現れたのかを聞きとりして、その後、アレルゲンの検査を行うことが多いのですが、遅延型アレルギーの場合でも、かなり経過時間が遅れて症状が現れるタイプがあります。
                                     
                              
●すぐに気付かないから厄介…“遅延型フードアレルギー”とは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130923-00010001-jisin-soci
                 
片頭痛、慢性疲労、肩こりなど、原因がはっきりしない体の不調を抱える女性が多くいる。実はそれらの不調の原因として、遅延型の食品アレルギーが注目され始めているのをご存知だろうか。銀座・上符メディカルクリニック院長の上符正志先生はこう言う。

「遅延型フードアレルギーは、食べているものが体にとって過剰摂取になってしまい腸管(小腸)に詰まる。それが体にとってよくない反応を起こします。その人の体にとって特定の物質が腸管での消化能力を超えているのに、食べ続けることによって、アレルギーを起こします」
食物アレルギーには2タイプあり、エビ、カニ、そばなどによく見られる、食べて数秒~数分でじんましんやかゆみなどの症状が現れるのが即時型フードアレルギー。それに対して食後3~24時間くらいで症状が出るものが、遅延型フードアレルギーだ。気付かずに食べ続けてしまう人も少なくない。
「腸管の慢性的なアレルギーなので、頭痛、慢性疲労、うつなど、表れる症状は人によってさまざまです。その方の一番弱い部分に出てきます。肌が敏感な方なら、ドライスキンや湿疹、アトピー性皮膚炎など。胃腸の弱い方なら便秘や下痢。どんな症状で出るのかまさに千差万別でわかりません」
さらに困るのは、時間がずれて出ること。朝食に食べたバナナ、ヨーグルト、目玉焼き、ロールパンなどがアレルギーだとすると、夕方くらいに眠くなったり、片頭痛が起きたりするそうだ。朝食べたものが夕方ごろに症状が出ても、食べ物が原因とは気付きにくい。
「重度のアトピー性皮膚炎で、乳製品と卵が原因の方もいました。その方は健康によいからと毎日ヨーグルトや卵をたくさんとっていたのです。また体に合わない食べ物で起こる場合もあり、パイナップルが原因のことも。どのような食材でアレルギーが起こるかは、血液検査のデータからわかります」
遅延型フードアレルギーは、血液検査で96項目の食物の反応を調べる血液データから食物を特定することができるという。まだ日本には検査会社はないが、アメリカではスタンダードな検査だそう。血液をアメリカの検査会社に送り3~4週間で結果が出る。自由診療のため費用は4万円前後。
一般に健康的といわれる食品でも自分に合わないものもあれば、大量にとりすぎるとアレルギーの原因となる場合もある。検査を受けるのは、自分の体に合った食事を見直すいい機会になるかも。
                   
                    
アトピー性皮膚炎の場合、食物アレルギーは、比較的3歳未満の乳児に多く見られますが、成人以降でも関与するケースはあります。
記事にあるように、摂取後、反応するまでの経過時間が長いと、食物の摂取そのものに原因があるのかも分かりづらいこともあり、原因の特定は困難が予想されます。
日本の場合、記事に書かれていたアメリカの検査とは異なり、保険適用されて行えるアレルゲン検査は限りがありますので、特定しづらい原因を確かめることが難しいのは確かでしょう。

ただ、一般的に、「危険なアレルギー症状」は、即時型で現れることが多い傾向はあります。
(そばアレルギー、など)
遅延型アレルギーの場合、生命に危険を伴うことが頻繁ではなく、アトピー性皮膚炎の「痒み」のように、タイプ的には「警告信号」的な役割で症状が現れることが多いと考えても良いでしょう。
基本的に遅延型アレルギーの場合、「アレルギーを抑える免疫機能の力」が弱まっていることで、症状が現れることが多いので、免疫機能そのものを高めるアプローチで、ある程度、改善することも可能なことが多いと言えます。

いずれにしても、「原因が特定できない痒み」の場合、こうした「遅延型」のアレルギーが関与している可能性があることは知っておいた方が良いでしょう。

                     
おまけ★★★★博士のつぶやき

記事では、遅延型フードアレルギーを「特定の食品を過剰摂取することによる腸管に対する影響」としておるが、過剰摂取しなくても、こうした食品による遅延型のアレルギーが起こることはあるので、その点は気を付けた方が良いかもしれんの。