プロトピックは安全?

最近は、天候不順な日が続いていおるの。

 

 

 

 

 

 

 

                      
台風や竜巻、温暖化の影響なのか、自然災害もニュースで多くなったように感じる。
もし、温暖化が原因ならば、これから、こうしたことも増えてくる可能性もあるじゃろうから、自然相手だけに注意しようがない部分ではあるが、気をつけていきたいところじゃ。

さて、先月、あとぴナビに、プロトピック軟膏についての問い合わせがあったので紹介したい。
        
       
内容としては、
         
・10年間ほど、顔用の薬としてプロトピックを処方されていた。
・発ガン性があることを最近知って、ショックで主治医に聞いたところ、「発ガン性について説明しなかったのは申し訳なかったが、発ガン性はマウスの実験の話だ。心配なら今から止めてもいい」と言われた。
・もう、使うのは止めようと思うが、これまで医師の説明は「ステロイドじゃないから、副作用もない」と言われて安心して使っていただけに、落ち込んでしまう。
          
             
というものじゃった。

まず、発ガンの性の話についてじゃが、海外ではヒトへの発ガンについて論文も出ておるし、日本でも数年前に厚生労働省から発ガンの患者を確認したこととプロトピック軟膏を処方する場合に、発ガンのリスクについて説明するように、という通達が出ておる。

「マウス」での話ではない、ということじゃ。

とはいえ、発生頻度は決して高くはない。
したがって、相談があった方も、今後、皮膚がんになってしまうのでは?という不安があったようじゃが、プロトピック軟膏での発ガン事例は、皮膚がんではなく悪性リンパ腫じゃから、使ったことが、かなり高リスクでガンになる、ということではないことは確かじゃろう。

問題は、発ガンリスクが生じている薬剤を使用することを「患者が理解して使っているのかどうか」ということにあるのではないじゃろうか?
極端な話じゃが、仮に特定の薬剤を使用しないと生命に危険が生じる、その薬剤には一定の発ガンリスクがあるが代替の治療法がない、という場合、「使わないリスク」と「使ったリスク」に対して、「使わない利益」と「使った利益」とを比較して考えることができるじゃろう。
じゃが、アトピー性皮膚炎に対するプロトピック軟膏の治療は、他に代替療法はいくらでもあるし、何よりプロトピック軟膏は「アトピー性皮膚炎により生じた痒みという症状を治療する薬剤で、アトピー性皮膚炎と言う疾患そのものを治す薬剤ではない」という治療の主体がどこにあるのか(患者の認識とのズレ、という部分で考えて)、という問題もある。

もちろん、ステロイド剤を使いたくない方、あるいはステロイド剤では効果が認められない方に、プロトピック軟膏を使用することは、プロトピック軟膏が持つベネフィットを考えた場合、リスクの方がはるかにベネフィットを勝っている、ということではない。
じゃが、リスクがない治療法を選択する余地のある中、患者側に選択肢を示さないこと自体は、やはり大きな問題じゃろう。

患者側が、こうしたリスクとベネフィットを常に考えながら、治療を受けることは難しい状況かもしれん。
じゃが、今の時代、こうした情報を入手することも不可能ではないから、自分が受ける治療法については、ある程度の情報収集は行った方が良いのかもしれんの。

                     
おまけ★★★★東のつぶやき

プロトピック軟膏については、論文やデータに基づいた特集をあとぴナビでも行っておりますので、興味のある方はご覧ください。

●ステロイド剤、プロトピック軟膏が身体にもたらす深刻な問題
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=105