芳香剤で化学物質過敏症?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
アトピー性皮膚炎の発症要因、あるいは悪化要因の一つに、化学物質が関係していますが、会員の方のご相談の中には、芳香剤による悪化などもあります。
先日、こうした芳香剤による化学物質過敏症の問題が生じている、という記事が出ていました。
              
                 
●流行する香り付き柔軟剤 「過敏症」の人たち悲鳴
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013090202000121.html
                    
香り付きの柔軟剤を使って洗濯して衣類に香りを漂わせることが流行しているが、こうした状況に化学物質過敏症の人たちが「普通に暮らすことができにくくなった」と悲鳴を上げている。近所の家から流れてくる柔軟剤や芳香剤などの香りをかいだだけで体調が急に悪くなったりするのだ。「香料公害」が起きているのか、当事者らの声を聞いて考えてみた。 (白井康彦)

長野県に住む四十代の女性は「強い香料のにおいを発している人とすれ違ったりするだけで、めまい、ふらつき、震え、動悸(どうき)が生じます」と訴える。
症状がひどくなったのは昨年夏。柔軟剤や洗剤、シャンプーなどの家庭用品で香りの強い商品が人気を集めてきたことが影響していると考えている。
微量の化学物質によって、めまい、頭痛、吐き気、のどの痛みなどのさまざまな症状が出るのが化学物質過敏症。患者数は全国で七十万人とも百万人ともいわれる。一般家庭では、新築の家に使われた建材や農薬が原因になることが多いと考えられてきたが、香料を使った日用品による香料公害も問題視され始めている。
この女性は、柔軟剤の影響が特に大きいと感じている。近所から強すぎる香りが漂ってくるだけでなく、職場でも他人の衣類から出る柔軟剤の香りに悩まされる。「たばこの受動喫煙と同様の『受動香料吸入』です。こういう問題があることを国民に知ってほしいし、国には対策を立ててほしいです」
      
岐阜市に住む小沢祐子さん(68)は「香料自粛を求める会」の代表を務める。三年前の秋、生鮮食品を買いに行った店内で、女性とすれ違ったときに強い芳香臭をかいだ。意識がなくなってその場にうずくまった。顔面が蒼白(そうはく)になり、言語機能の極端な低下、筋肉硬直などの症状が出た。
その後も同様なことが続き、外出を控えたり、外出の際に防毒マスクを着けたりするなどの対策を講じているが、最近では散歩もしにくくなったと感じている。道を歩いている人の服から出てくる芳香臭が耐えがたいのだという。
         
消費者庁や国民生活センターなどが協力して運営している「事故情報データバンクシステム」には消費生活センターなどに寄せられた製品の苦情が蓄積されている。「柔軟剤」というキーワードで出てくる情報は八月末現在で百十六件。
「隣の家から流れてくる柔軟剤の香りが強すぎて、のどや頭が痛い」「アレルギー反応が起きた」といった深刻な例がずらりと並び、国に対策を求める声も目立つ。
            
◆一部自治体「配慮を」 実効性ある対策 手つかず
                       
香りが強い生活用品を好む消費者は多いが、健康被害の原因になることもある。また、化学物質過敏性の発症メカニズムは未解明。こうした中で行政は何ができるだろうか。
岐阜市は二〇〇五年から市有施設に「香料自粛のお願い」というポスターを張っている。「健康被害の要因となることがあるので配慮をお願いします」と、市民に柔らかく呼び掛ける内容だ。
小沢代表の訴えを聞いた市議が市議会で要望し、市が受け入れた。
公共施設のポスターやホームページに同様の「お願い」を出す自治体は、岐阜県、岡山県、滋賀県野洲(やす)市、同県守山市などと増えてきている。ただ、健康被害を感じている側は、実態調査や何らかの規制など、より実効性のある対策を国に求めている。
厚生労働省化学物質安全対策室の担当者は「うちの省にも健康被害の声は届いており、問題意識は持っている」と説明する。香料公害の対策づくりに政府がいつ取り組み始めるか注目される。
            
             
今回の記事は、主に洗濯洗剤や柔軟剤に含まれる芳香剤などですが、同様に「臭い関係」でアトピー性皮膚炎の症状悪化を生じた例としては、

・トイレの芳香剤
・消臭スプレー
・車内の芳香剤
・ヘアトニック
・香水
       
などがあります。
もちろん、全てのアトピー性皮膚炎の方が悪化する、とういことではありませんが、症状の悪化を訴えた方に共通しているのは「ある日、突然に」ということです。
昨日まではなんともなかったのに、今日はトイレに入ったとたん首の痒みが強くなって、以降、トイレに入るたびに痒みが出るようになり、原因を調べたらトイレの芳香剤だった、など、突然の影響のため、原因の特定が最初は難しいのが特徴です。

化学物質は、揮発させる成分、あるいは臭いの成分そのものに化学物質が含まれるものが多く、症状が悪い時期で、睡眠がとれなかったり運動ができないなど、体調も悪化している時期には、こうした臭いなどに注意を払った方が良いかもしれませんね。
            
            
おまけ★★★★博士のつぶやき

臭い、とは鼻腔内において感じるもので、空気中では微粒子として漂っておる。
臭いは目に見えないが、「物質」である以上、何らかの影響がみられても不思議ではないじゃろう。
特に化学物質による影響は、いったん発症すると、その後の回復が容易でないことが多いため、不用意に身の回りにこうした「臭い」のアイテムを置かないよう注意した方が良いかもしれんの。