病気が治ること、症状が治ること

西だ。

 

 

 

 

 

 

                   
今月は3回目のブログになるが、気になる記事を見つけたので紹介したい。
          
            
●鈴木おさむ氏、皮膚炎の副作用が強烈に…苦しい胸中を報告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130716-00000061-dal-ent
            
自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)と診断された放送作家の鈴木おさむ氏(41)が16日、ブログで薬の副作用に悩まされていることを明かした。
                 
鈴木氏は「薬の副作用が強烈にきてます。特に昨日あたりから。全身のむくみ。張り。体がとんでもなく重く」と症状を具体的に記した。「宇宙ってこんな感じでしょうか?初の体験」などと苦しんでいる胸中を記した。
                 
鈴木氏は11日にブログで「アトピーが爆発していくつか病院を回り」、その結果自家感作性皮膚炎と診断され、治るまでに1カ月を要すると医師から告げられたことも明かした。湿疹やかぶれがこじれて発症する皮膚炎で、ひどいかゆみを伴う。

                          
記事に、鈴木氏は「アトピーが爆発していくつか病院を回り」とあるところをみると、元からアトピー性皮膚炎を持病として持っていたように思われる。
気になる箇所は「治るまで1カ月を要すると医師から告げられた」という部分だ。

自家感作性皮膚炎とは、元になる湿疹病変(原発疹)から、何らかのきっかけにより、元の湿疹病変から離れた部位に、同じような湿疹病変が広がる疾患である。
いわゆる元の病変部位が、何らかの理由で悪化した場合、免疫活動が活発化することで、その周囲にも急激に病変が広がる状態を指す。

自家感作性皮膚炎は、元となった原発疹がおさまることで、免疫活動が正常化し、自然消失するとされているが、鈴木氏の場合、もし元となった原発疹がアトピー性皮膚炎の炎症だとすると、「治るまで」と医師が言ったのは、あくまで「炎症」という症状のことを指しているわけであって、アトピー性皮膚炎という病気そのものを指しているのではないだろう。
なぜなら、むくみなどの薬の副作用が現れている、と記述からすると、内服の免疫抑制剤で治療していると考えられるが、ネオーラルなど内服の免疫抑制剤では、炎症(症状)は治せても、アトピー性皮膚炎(病気)は治せないからだ。

もちろん、広義にみれば、炎症が治った状態=アトピー性皮膚炎が治った状態、と患者側は捉えることができるかもしれないが、再発の恐れはぬぐいきれない。
特に、患者自身が、その状態を治癒していると考えてしまった場合、アトピー性皮膚炎の「真の病気の原因」の解消に目がいかなければ、再発のリスクは高まることになるため、気になるところだ(但し、今回の鈴木氏のケースが元の疾患がアトピー性皮膚炎だった場合だが・・・)。

過去のブログで何度も書いているが、症状の治療は間接的に病気の治療につながるが、もし病気の治療につながっていない場合、症状が病気から「作られる」以上、いつでも再発のリスクは抱えていることになる。
言葉は悪いかもしれないが、壁をペンキで塗ってキレイにしているだけで、ペンキがはがれれば、元の状態に戻ることになるようなものだ。

おそらく、この記事を見た人は、「1カ月で治る」という部分は、病気そのものが「完治する」というように捉えてしまうのではないだろうか?
鈴木氏がアトピー性皮膚炎だった場合、そのアトピー性皮膚炎の原因がどこにあるのかは、わからないことだが、仮に、仕事柄、不規則な生活が続いていることが要因の一つになっていた場合、その「不規則な生活」をできる限り、正すことが必要になるだろう。
もちろん、今、療養中は良いだろうが、仕事に復帰したあと、不規則な生活が再び続くことになると、症状が現れる恐れは高まるだろう(不規則な生活が原因だった場合)。

病気の治療、症状の治療、それぞれ目指すところが違うことを、治療を受ける側も知って、症状の治療を行いながら、病気の治療も同時に意識して行うようにすることが大切だろう。

                                
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎が治りづらくなった背景には、「痒み」を抑える治療が、「アトピー性皮膚炎」そのものの治療に直結しなくなってきたことが挙げられるじゃろう。
詳しくは、明日、書いてみたいと思う。