暑さとアトピー性皮膚炎の悪化の注意点(3)

今日は、先週の続きで「食事の対策」を書きたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

                   
        
         
4.「食事の対策」
         
まず、暑さによるアトピー性皮膚炎悪化、という観点から考えると、食事の対策は、「体調の維持」を行うことにある。
暑さでバテてくると、食欲が落ちることは誰しもが経験するのではないじゃろうか?

まず「夏バテ」とは、どのような原因が考えられるのかを見ていきたい。
        
・体温の変化
          
暑くなると、体の機能はまず、体温が上昇しないように調整することになる。
これは自律神経の働きによるものじゃが、汗をかくことで皮膚表面から気化熱にて体温を下げようとするわけじゃ。
しかし、汗をかくと、汗には塩分やミネラル分が含まれている=体内のミネラルバランスに変化が起きることになる。
こうしたミネラルのバランスが変化することで、疲労感を感じることになるのじゃ。
また、エアコンを多用しておると、「気温が低い部屋」「気温が高い室外」を行き来することで、体内の体温調節機能に影響が出やすい。
こうして、自律神経そのものにも異常をきたすと、それをきっかけとして、体調に変化が現れることもある。
            
・胃腸の働きが悪くなる
             
外気が暑くなると、体内の酵素にも変化がみられることが分かっておる。
消化酵素もその一つで、消化酵素の効力が低下することで、栄養の吸収が悪くなり、胃腸の働きが低下する。胃腸の働きが低下する=食欲不振、につながってくるわけじゃ。
また、暑いとどうしても冷たい飲み物が気持ち良いわけじゃが、胃腸の温度にとって、冷たい水分がしょっちゅうはいってくることは、あまりよくない。
冷たい飲み物の摂取が多くなることも、胃腸の働きを低下させる要因の一つじゃ。
         

上記のことから考えると、、暑さにより夏バテが起きた場合、必要になってくるのは「胃腸の働きを上げる」「ミネラルのバランスを維持する」という二つが大切になってくる。
ただ、夏バテの状態=食欲不振、の状態でもあるため、食事での改善が難しく、それがより一層、夏バテを深刻化させてしまうことがあるのじゃ。

夏バテが続けば、自律神経機能の低下はやがて免疫機能にも影響を与えることがあるし、睡眠や運動など、必要な毎日の生活習慣にも影響があると、内分泌などの働きも低下することがあり、より免疫機能の「乱れ」は大きくなりやすい。
免疫機能が乱れれば、アトピー性皮膚炎の症状につながる炎症もおこしやすく、また感染症にもかかりやすくなる。
いわゆる「悪循環」に陥りやすい、ということじゃ。

では、どのような対策が良いのか、というと、基本的には、暑さからくるアトピー性皮膚炎悪化に対する食事の対策とは、「食欲を落とさない」「ミネラルを摂取する」の二つになる。

食欲を落とさないためには、まず気をつけたいのは、胃腸に優しい食事じゃ。
暑い時期、さっぱりしたものが食べたくなるが、その多くは「冷たい」食べ物が多い。
まず、夏バテを感じたら、「冷たい」食べ物を過剰に摂取しないように注意したい。
また、消化酵素の働きから考えると、食欲をそそられる食べ物の摂取も良いじゃろう。
具体的には、美味しそうな「臭い」がある食べ物を摂取することじゃ。
臭いは、冷たいよりも温かい食べ物の方が強くなる。
そういった点においても、基本は「温かい」食べ物を基本にすることが良いじゃろう。

次に、ミネラルの摂取じゃ。
特にビタミンB関係はしっかり摂取したいところじゃが、現在、アトピー性皮膚炎の症状がある程度、見られる方の場合には、ビタミンCの摂取も忘れないようにして欲しい。
ビタミンは野菜だけではなく、豚肉などお肉類、お魚類などにも含まれておる。
量の問題はあるのじゃが、食欲がそそれられるような調理を工夫して摂取すると良いじゃろう。
                                

明日は、最後に、「入浴の対策」について述べたいと思う。

                               

おまけ★★★★博士のつぶやき

夏バテは、いったん陥ってしまうと、その回復には一定の期間を要しやすい。
その間、他の悪化要因が重なると、皮膚の状態はかなり落ちやすいので、夏バテを事前に防止することは大切じゃし、また夏バテの兆候が現れたかな、と感じたら、すぐに対策を行った方が良いじゃろう。
今年は暑さが厳しい予報が出ておる。
一昨年程度の猛暑になった場合、9月いっぱい、残暑が続くこともあるかもしれん。
気をつけて欲しいところじゃ。