そろそろ梅雨の時期の注意を(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

  
今日は、昨日の続きで、まず、感染症に対する予防について考えてみましょう。

 
●予防について
 
感染症に罹らないようにするためには「皮膚の防御力」を一定のレベルで維持しておくことが大切です。
例えば、ステロイド剤やプロトピック軟膏などは、皮膚の防御力を免疫機能の観点から落としてしまいますが、炎症を抑え痒みを抑えることで、皮膚のかき壊しを少なくできれば、皮膚の防御機能は一定の力を保つことが可能になります。
また、掻き壊しがある方でも、汗がかける状態ならば、汗に含まれる抗菌ペプチドが働いてくれることもあります。
問題は、こうした皮膚の防御機能の力と、細菌やウィルスの繁殖しようとする力が拮抗した場合です。

掻き壊しがあったり、免疫を抑制する薬剤を使用していたり、汗がかけないなど、皮膚の防御機能の一部が失われている状態では、ちょっとしたきっかけで、こうした感染症のリスクは高まります。

例えば、睡眠不足が免疫機能、皮膚機能に影響を与えれば、感染症とは異なる要因で炎症が強まり、掻き壊しが増えることがあります。
食事の内容で、甘いものが増えたり脂質が多い食生活が続くことも、皮膚の機能を低下させることで痒みを生み、掻き壊しを強めることがあります。

こうした皮膚の防御機能を普段よりも「落とさない」ようにすることが「予防」としては大切だと言えるでしょう。
つまり、毎日の生活習慣を、規則正しく、負荷が少ない状況にとどめるように送ることが大切だ、ということです。

予防の基本は、毎日の生活習慣にあることをまずは忘れないようにしましょう。

次に、考えて欲しいのは「汗対策」です。
汗自体は、抗菌ペプチドを含むため、皮膚にとっては「防御機能」を有してはいますが、同時に、大気中の異物を取り込んだり、汗は時間がたつと酸化したりすることで皮膚に対して刺激を与えることで、炎症を生じさせることがあります。
当然、炎症が生じる=痒みが生じる、ということになり、掻き壊しにつながることで感染症が広がりやすい状況を生むと言えるでしょう。

汗は、こまめに拭きとるように心がけましょう。
温泉など塩素が含まれない水で、冷やしたおしぼりをあらかじめ作って、水筒などに詰めておきます(ハンドタオルならば、3~4枚水筒に詰められます)。
汗をかいたら、それで軽くぬぐうことで、汗を拭きとると同時に、軽く皮膚を冷やしてクールダウンすることで制汗作用も得られます。
また、外出から帰宅した場合には、シャワーなどで手早く汗を流すのでも良いでしょう。
いずれにしても、かいた汗を放置することは「リスク」の一つになることを忘れないようにしましょう。

三つ目の予防策は「スキンケア」です。

掻き壊しがあっても、お肌を上手にケアすることで「防御」の働きの代わりをしてくれることがあります。
この場合の、感染症予防としてのスキンケアは、乾燥対策のスキンケアとは違い、「洗浄」「保護」の二つになります。
洗浄は、言うまでもなく皮膚を清潔に保つことです。
ただ、頻繁な洗浄は、湿度が高い時期とはいえ、皮膚の乾燥を招きやすくなりますから、感染症対策としての洗浄を行う際には、石鹸などを使わずにお湯などで洗うか、界面活性剤が含まれない洗浄剤を使うようにしましょう。
「保護」は、皮膚に密着する(清潔な)衣類や包帯で、掻き壊し部位を覆うことです。
注意点は、汗をかいた際、それら衣類や包帯と皮膚の間で細菌やウィルスが繁殖しやすい環境をつくることがあり(イメージとしては「蒸れた」状態になること)、そうした汗をかいた場合には、こまめに取り替えることが大切でしょう。
こうした予防を行っていても、ウィルスや細菌にとって「都合が良い」梅雨の時期には、どうしても感染症になることがあります。
明日は、「対策」について考えていきましょう。

   
おまけ★★★★中田のつぶやき

あとぴナビでは、今日の大田さんが書いていた中で三つ目の予防策の中のアイテムを取り扱っています。
界面活性剤を使用していない「洗浄」はAPゼロウォッシュ、保護ができる包帯は「チュビファースト」です。
特に「包帯」については、予防だけではなく対策にもつながるようですね。