子どもは朝、遅く起こした方が良い?

東です。

 

 

 

 

 

 

  
アトピー性皮膚炎にとって、睡眠は、改善するために必要な生活行動要因になるだけでなく、不足した場合、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因にもつながってきます。
今の私たちの生活環境は、昔よりも夜型に移行していることもあり、「早寝、早起き」+「十分な睡眠時間の確保」が大切であることは、これまで何度も書いてきました。

ところが今回、外国の研究ですが、実は子どもの場合、朝は遅く起きた方が良い、という内容の記事が出ていましたので、興味深く感じました。
 
  
●10代にとって朝は辛いので学校の始業は10時から 米英の学校で導入開始
http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-86125.html?fr=rk
 
学校の始業時間は、ティーンエージャーには早すぎる。最近ではこの認識が脳科学の見地から認められるようになってきた。
脳科学者のラッセル・フォスター氏に言わせると十代の子供たちを朝早く学校へ送り込むのは「むごい」こと。この年代の子供たちの眠りのパターンに学校の授業時間を合わせるべきだと言う。
彼の言い分は、最近になり公でも認められ、アメリカやイギリスでは始業時間を遅らせる学校が出てきている。
 
■思春期では体内時計が2時間遅い
 
他の哺乳(ほにゅう)類と同じように人の眠りパターンも年を取ると共に変化する。思春期に入ると、眠りにつく時間と起床の時間が遅くなるのだ。これは女子では19.5歳まで、男子では21歳まで続く。この体内時計の遅れは約2時間だと言われている。

そのため、ティーンエージャーを朝7時に起こすことは、実際は5時に起きなさいと言っているようなものなのだ。これはホルモンの影響によるらしい。これは生徒の学習能力に影響が及ぶことを意味している。
さらに、現代の生活スタイル、テレビやゲーム、インターネット、携帯などが眠りの時間を奪っていることも悪影響を及ぼしている。眠りにつく時間が遅くなっているため、十分な睡眠時間が確保されていないのだ。
 
■睡眠不足がキレる若者をつくる
 
睡眠不足は、記憶力や学習能力、問題解決力などにネガティブに影響する。ストレスホルモンが増加するため、衝動的な行動、感情移入やユーモアの欠如、感情の浮き沈みなどが現れるのだ。
そこでよく見られるのは、イライラして、気分が変わりやすく、無感情で切れやすい眠そうな若者たちだ。
イギリスではロンドンの高校UCL Academyが始業時間を10時に変更した。他にも計画している学校があるという。アメリカではすでにいつくかの学校が遅い授業時間帯を導入しており、その効果について調査も行われている。ミネソタ大学の教育学者のレポートでは生徒たちの授業中の居眠りがまれとなり、やる気がないという生徒も減っているという。
 
  
アトピー性皮膚炎に関するホルモンで睡眠が大きく関わるのは、副腎皮質ホルモンと成長ホルモンです。
そこで、この両ホルモンの年齢別による産生状態の比較に関する論文がないかを探しましたが、差異が認められるという研究は見つかりませんでした。
もっとも、記事においては、ホルモンの影響により体内時計が起床については2時間遅くなっている、ということですから、遅く起きることとホルモンの産生自体の関連性は、特に見られないのかもしれません。

ただ、あとぴナビでは、十分な睡眠時間の確保と早い就寝が大切だと考えていましたが、今の社会環境そのものが夜型に変化しつつある現状に沿った生活をしていかなければならないことを加味すると、遅めに起きた方が良い、ということも一理あるのかもしれません。

今後、睡眠に関する研究を行っている医師にも、いろいろお話を聞いてみたいと思っています。

    
おまけ★★★★博士のつぶやき

体内時計で考えると、もう一つ研究で分かっておるのは、「朝、日光を浴びることで、25時間の体内時計が24時間にリセットされる」ということじゃ。
体内時計の狂いは、確かに、自律神経や内分泌にも影響がみられる可能性は高いから、記事にあるように、十代の若者については、遅く起きることも「理にかなっている」のかもしれんの。
ただ、だからといって、「遅くまで起きている」ことが正しいわけではないし、思春期前、あるいは20歳以降については、少なくとも体内時計の点から見ても、遅く起きることの方が良い、ということではないじゃろうの。