遊ぶこと、体を動かすこと(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

  
アトピー性皮膚炎にとって、「代謝」は、大きな意味合いを持っています。
内分泌や自律神経に関わるだけではなく、摂取した化学物質の排泄、あるいは「汗」などの皮膚機能に関する要因にも関わってくるからです。

ただ、アレルギーを持つ方の場合、なかなか体を動かす機会を持つことが難しく、そのことで余計に症状の「回復」を妨げている要因になっていることもあります。

先日、同じアレルギーでもアトピー性皮膚炎ではなく喘息に対して、体を動かすこととの関連性に関する記事がありました。

記事自体が長いので二日に分けて紹介します。
 
 
●ぜんそく持ちの子どももよく遊べ―呼吸器専門家の見解に変化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130423-00000769-wsj-int
 
ぜんそく持ちの子どもも、学校の体育の時間に体をよく動かすべきで、呼吸困難に陥るかもしれない発作の発生を心配しないようにすべきだ―。呼吸器の専門家の見解は、こんな方向にシフトしつつある。
 
呼吸器専門の医師らは、ぜんそく持ちの人々が体を動かすのは有害でなく、治療に効果的である可能性さえあると考えている。医療分野の治療や意思決定について評価する医学誌「コクラン・データベース・システムズ・レビュー」に昨年掲載されたある報告は、運動とぜんそくに関する19件の研究に着目し、ぜんそく持ちの人々が運動することで元気にやっていけると結論付けた。研究の結果は、運動は患者によるぜんそくのコントロールに差をもたらさないというものから、運動によって症状の出ない日が増えたり、ぜんそくの重症度が下がったりしたというものまで、さまざまだった。
 
ペンジルベニア州立大学医学部の免疫学者でアレルギー専門医のティモシー・クレイグ博士によると、ぜんそく持ちの動物を対象にした実験でも、運動がぜんそくの重症度を下げたり、発作の頻度を減らしたりしたように見えるという。このマウスを対象にした実験では、運動が気道の炎症性タンパク質やペプチドの活動を抑えたことが分かった。気道は刺激を受けると発作を引き起こす。
 
同博士は「もしぜんそくがうまくコントロールできているのなら、運動が可能なはずだ」と述べた。
 
運動への恐怖は、多くのぜんそく患者にとって現実のものだ。運動は発作を促す可能性があるが、発作が起こると、気道が炎症を起こし、肺の筋肉が収縮して、呼吸が困難になる。処置が行われなければ、重篤な場合は死に至ることもある。
 
米国の17歳未満の子どもの約9%がぜんそく持ちであり、うち多くはこの状況が生涯続く。疾病管理予防センター(CDC)のデータによると、2010年の時点で米国の全年齢の2500万人以上がぜんそく持ちで、全人口に対する比率は8.4%と、01年の7.3%から上昇している。
 
10人にほぼ1人の割合で子どもがぜんそく持ちであることから、彼らが運動できる方法を見つけることが重要だ、と保健当局者は指摘する。体を動かさないと肥満のリスクが高まる。ぜんそく持ちの子どもが社会的に困難に直面する恐れもある。体育の授業やその他のグループ活動に参加できないことでぜんそく持ちの子どもが孤立感を抱く恐れがあるほか、他の子どもたちが彼らを弱い者とみなして、からかいの対象にする可能性もある。
 
前出のクレイグ博士は、運動が頻繁なぜんそくの発作につながるのであれば、それはぜんそくがうまくコントロールできておらず、別の治療プランが必要であることを示す兆候だと指摘する。同博士によれば、こういったケースの大半において、医師と患者の両方がぜんそくを過小評価している。こういった場合、患者は不満を抱き、心配になって運動する努力をやめてしまうという。
 
(以下、続く)
  
 

記事の内容は、喘息患者に関するものですが、アトピー性皮膚炎の場合も、運動することで「汗」をかき、その結果、汗による症状の悪化がみられることで、運動そのものを控える、というケースはあります。
実際に、こうした状況下にある(運動を控えている)アトピー性皮膚炎の方が、運動して「汗」をかくようになると、確かに汗をかいた直後は、痒みが生じることはあっても、それを反復継続していくことで、その後の症状の経過が非常によくなり、アトピー性皮膚炎そのものも克服できた例もあります。

もちろん、これは、汗による悪化要因を最大限に注意して、排除した上での話になりますが、記事の喘息のケースと同じく、運動そのものが「症状」の悪化要因になったとしても、それが必ずしも「病気」の悪化要因につながるわけではない、ということでしょう。

続きは明日にします。

   
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方の中には、喘息を併発しておられる方もいます。
そういった方で、やはり運動を行うと、喉がヒューヒューいって、発作状態が起きる、ということがありますが、実際には、軽い運動からはじめて、少しずつ負荷を増やして一年ほどで、喘息を克服できた、という方もいます。さらに、その方はアトピー性皮膚炎も全くでない状況になっていました。
そういった点において、生活行動の中で「体にとって良いこと」を、どのように見つけ、どのように行っていくのかを考えることは大切だと言えるでしょう。