お好み焼きでアレルギー?

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

  
さて、アトピー性皮膚炎の「症状」が現れる原因は、いろいろと考えられます。
皮膚の乾燥状態からくる痒みや、アレルゲンに対して免疫応答した結果、炎症が生じる過程で現れる痒みなど、個人個人により異なります。

さらに、同じアレルゲンに対する炎症でも、見方を変えてしまうと、原因がわかりづらくなるケースもあるようです。

  
●お好み焼き粉、ダニ繁殖注意 開封後の常温長期保存で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130423-00000010-asahi-sci

家庭で調理したお好み焼きを食べて起こるアレルギー症状は、ほとんどの原因がダニ――。こんな報告が相次いでいる。開封後に粉を常温で長期間保管すると、ダニが侵入し、大量発生するおそれがあるという。小麦アレルギーと誤診される場合もある。一方、低温状態ではほとんど増えないため、製粉会社などは、粉はできるだけ使い切るか、密閉して冷蔵庫に保管するよう注意を呼びかけている。
 
昨年4月、水戸済生会総合病院(水戸市)に女の子(11)とその母親(47)が受診に訪れた。自宅でお好み焼きを食べた後に、ぜんそくやじんましんのアレルギー症状が出たという。
 
診察した神崎美玲医師によると、2人が食べたお好み焼き粉から、1グラムあたり2万2800匹のヒョウヒダニが見つかった。開封後に台所で常温保存され、賞味期限が2年以上過ぎていた。ヒョウヒダニは室内に生息し、ハウスダストアレルギーの原因となる。2人はハウスダストアレルギーはあったが、小麦アレルギーはなかったという。

   
上記の記事の場合、お好み焼き粉を使いきってしまっていれば、その原因の究明は難しく、問診と所見からは、小麦粉アレルギーが最初に疑われることになるのでしょう。
こういったケースは、アレルギーの種類によって生じることがあります。

例えば、以前、ある医師にお話をお伺いしたところ、IgEではなくIgGが関わる遅延性のアレルギーの場合、原因物質を摂取してから40時間以上経過してから症状が現れることがあり、聞き取り調査自体が難しくなっている(数日前までの摂取したものを聞かねばならず、2~3日前に食べた物を正確に思い出せないこともあるため)、という状況があるとのことでした。

このように、アレルゲンだけを考えても、摂取した食物に原因があるのか、摂取した食物に「付着」したものに原因があるのか、あるいは、いつ摂取した食物に原因があるのか、などを考える必要があり、余計に複雑化させているようです。

ただ、こうしたケースも想定しておかないと、例えば記事の例でいえば、小麦粉に対するアレルギーを調査したのでは、ダニアレルギーはわかりませんので、アレルゲンが不明、ということになることもあり得るでしょう。

アレルゲンは、このように、さまざまな意味合いでの「多様性」を考える必要性があることを忘れないようにしましょう。

  
おまけ★★★★東のつぶやき

記事から、もう一つ、注意しておいて欲しいのは、「古い食べ物」には気をつけて欲しいということです。
もっとも、ダニが発生できるような「小麦粉」であったのは、化学物質の面からいえば、「安全」だったともいえるかもしれません(賞味期限内ならば、ということで)。
最近は、時間が経っても、腐らない、いたまない食品が増えてきていますが、腐らない、いたまない理由には十分注意を払った方が良いでしょう。