痒みを「叩く」ことの問題点

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

  
先日、会員の方からご相談をいただきました。

   

●Aさんのご相談

顔が痒いのですが、掻くと傷になるので、叩いています。
最近、叩いた部分が赤味が強くなったように思うのですが、良くないのでしょうか?

   

という内容でした。
まず、痒みを「叩く」刺激で、「紛らわす」方は時々おられます。
掻くと、どうしても掻き傷ができるため、特に顔のように人目につく部分を叩く場合が多く見られます。

でも、叩くことは二つの問題点があります。

一つは、叩くことで毛細血管がダメージを受けることです。
確かに、叩くことで痒みは紛れますが、これは「叩く」刺激が掻く代わりになっていることと、「痛み」は痒みよりも先に伝わりやすく、痒みの感覚が減るためです。
ところが、叩くと皮膚下の細かな毛細血管は破れたりダメージを受け、そのダメージを受けた毛細血管を修復するために「炎症」が生じることになります。
炎症が生じれば、赤みが強くなりますし、叩いたことによる、一種のマヒ感覚が終われば、再び痒みが現れますし、その場合は最初の痒みよりも強くなることがあります。
これを繰り返していくと、皮膚が受けたダメージが強くなることで、回復が遅れることにもつながってきます。

もう一つの問題点は深刻です。
これは、顔を叩いた場合に起きるのですが、特に目の周囲を叩いていると網膜剥離が生じることがあります。
弱い打撃かもしれませんが、実際、顔を長期間叩いた方で網膜剥離が生じたケースは、過去に何例もありました。

このように「叩く」ことによるメリットは「痒みを紛らわす」という部分だけといってもよいので、それで生じるデメリットの大きさから考えると、叩かないように注意して欲しいと思います。
特に顔を叩くことは「厳禁」といっても良いでしょう。

叩いて痒みを紛らわしている方がおられたら、注意してくださいね。

    
おまけ★★★★博士のつぶやき

頭の痒みの場合、「髪の毛を抜く」という行為で痒みを紛らわせるケースもあるようじゃ。
これも、毛を抜くときの傷みが痒みを感じさせなくしてくれることからなのじゃが、同様に頭皮にダメージを与えることでもあり、反復継続すると、習慣化してくることもある。
これも注意して欲しいと思うの。