キウィのアレルギーから見る、アレルギーの性質の変化

月一、ブログを担当している西だ。

 

 

 

 

 

 

 

 
先月、ラテックス・フルーツ症候群(ゴムアレルギー、野菜に対するアレルギー)についてブログで書いていたが、今回、似たような関連するニュースがあった。

 
●キウイ使用中止に 川崎市学校給食 児童61人アレルギー発症
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20130301/CK2013030102000130.html
 
川崎市教育委員会は二十八日、市立学校の給食が原因で児童六十一人がアレルギー症状を発症、うち十五人が医療機関を受診した、と発表した。原因の疑いのあるキウイフルーツについて、三月から使用をやめ、冷凍ミカン(佐賀県産)に切り替える。
 
キウイフルーツを含む献立は八日に高津、宮前区、二十日に幸、多摩、麻生区、二十六日に川崎、中原区で出された。全百十四校のうち三十五校で発症者が出た。
 
川崎区では、児童一人が強い腹痛を訴えて救急車で病院に運ばれ治療を受け(翌日登校)、別の一人は息苦しさを訴えて養護教諭の付き添いで病院に行き、検査を受けるため二十八日まで入院した。発症者には「口の中がいがいがする」「目の周りが赤くなる」の症状が多かった。
 
市教委によると、キウイフルーツはアレルギーの発生原因になる食べ物で、保護者から申し入れのあるケースは原則食べさせておらず、今回の発症者で申し入れはなかったとみられる。二〇一一年度の給食に使っておらず、〇九、一〇年度は出して問題は起きていなかったが、「あらためてアレルギー疾患を持つ児童について、原因物質を把握して注意するよう学校に周知を図る」としている。
 
  
あまり、ピンとこないかもしれないが、キウィのアレルギーも、どちらかというと「ラテックス・フルーツ症候群」の部類に入るアレルギーだ。
本来、「ラテックス・フルーツ症候群」のアレルギーは、後天的なものが多く、成人からの発症が多いと言われている。
そういった点を踏まえると、今回の記事のポイントは二つだろう。

一つ目は、子どもに「ラテックス・フルーツ症候群」のアレルギーが多数現れていること。
二つ目は、2009~2011年度では、こうした問題が起きておらず2012年になって突然、発生した、ということだ(2011年は、給食で使っていなかった)。

最近の、アトピー性皮膚炎の患者の動向を見ていると、実は、以前と少し変化してきているように感じている。
昔は、アトピー性皮膚炎を発症後、そのまま短期間で治癒しなかった場合、症状は増悪と軽快を繰り返しながら年単位で少しずつ悪化していく傾向があり、症状が軽い人から重い人まで満遍なくいるような感じだった。
しかし、最近は、症状は比較的軽くおさまり、少しずつ悪化していくケースはあまり多くなく、患者の分布としては、軽い症状の患者と重い症状の患者の両方の数が多く、間の段階的に悪くなっていく患者が少ない、という感じの状況にあるように感じる。

患者数を、横軸を手前から軽い→重い、縦軸を人数で現わしたグラフで見ると、昔は、穏やかな右下がりの直線~曲線のグラフだったのが、今は「凹」(但し、軽症患者数の方が重症患者数よりも圧倒的に多い状態)といった状況に思う。

今回の記事にあるように、突然、子どもにキウィのアレルギーが多発したり、アトピー性皮膚炎の患者の状況が変化しているように感じたりすることから、どうやら「アレルギーの性質」そのものが変化してきる可能性があるのではないだろうか?

仮に、アレルギーの性質が変化していると仮定した場合、その原因がどこにあるのかを考えると、やはりきっかけは東日本大震災を契機にしているように感じる。
実際、記事も2011年はキウイの提供がないことから、事実上、2010年までは問題となっておらず、突然2012年になって61人もの患者が出ている。
記事にあるように、本来、キウイに対するアレルギーを持っている子どもは、提供を受けないようになっていたわけだから、症状が現れた子どもにとっても、寝耳に水、といったことなのだろう。

できれば、こうした調査は全国的に行って欲しい。
もし仮に関東圏で生じているが、関西以西では生じていない、ということならば、時期的な面を考えても、原発事故による低量性被曝の何らかの影響は一つの可能性として考えなければならないだろうし、ラテックス・フルーツ症候群が新たに発症するケースは成人に多いことからも、あるいは震災のストレスによるもの、ということも考えられる。

いずれにしても、こうしたアレルギー=体の防御反応(行き過ぎている面はあっても)である以上、「防御」を必要とした「環境」があったということは事実だろう。

今すぐ、アトピー性皮膚炎を含めて大きな問題として関わってくることはまずないとは思うのだが・・・・一応、こうした記事があったことは覚えておいて欲しいと思う。

   
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方の症状については、昨年から、かなり変化しているようには確かに感じるの。
西君があげていた、震災や原発事故の影響だけではなく、気候的な問題なども絡んでおるじゃろうし、ストレス、といった点で考えれば、昨今の経済状況の悪化、ということが関係していても不思議ではないじゃろう。
いずれにしても、今、アレルギーは何らかの「曲がり角」におるのかもしれんの。